てぶろぐ ~地球散歩~

6年間のホテルマン人生の先に https://www.instagram.com/tepapepe

迷い、選び、島に揉まれ

ものすごいスピードで五島に来て1ヶ月が過ぎた

 

 

この家での生活にも、というか島の暮らしにも徐々に慣れてきている。たとえば、車に鍵をかけなくなってきたし、ふつうに1階の窓を開けたまま外出したり寝たりしている。元々そういう本質をもっていたのか、島の風土に流されているのかどうだろう。島の風土とはいえ、他人の言葉を全部鵜呑みにするのはいかがなものか。

衝撃的だった最たるものが、近いうちに引っ越すために内見させてもらった一番栄えてるエリアから外れた地区の空き家だ。玄関ドアに鍵が付いて無かった。鍵をかけるとかかけないとかじゃなくて、かけられなかった。

 

「ここで生まれ育ってきて鍵なんてかけたことなかね」

 

と お世話好きの大家さんは言っていた。カルチャーショックでござる。

 

 

 

 

今は、島の中心地に住んでいる。3LDKぐらいかな。そんぐらい広い家を1人で使ってるから、2階へはほとんど上がらない。冷蔵庫、洗濯機、掃除機、電子レンジ、カーテンは備えついている。炊飯器や包丁、ドライヤーをAmazonで買った。送料が別途かかるかと思いきやそうでもないから良かった。布団は知り合った人に譲ってもらった。テーブルもイスもなく、今も段ボール箱に布を広げて食卓代わりにしている。座布団をリサイクルショップで買った。トイレはボタンを押すだけ水が流れる水洗くみ取り式。今のところ不自由はないかな。網戸の建て付けが悪く、スキマができているのがちょっと不都合ってぐらい。何人もに「そこムカデ出るよ!」と言われたが未だ見てないのは気付いてないだけだろうか。

 

 

この家は短期滞在住宅という、市の移住支援制度の中の物件で、最長3ヶ月滞在できて家賃がかからない。事前に相談してた時や下見で来島した時も6月頃まで全て埋まっていると言われ続けてきたのに、急にキャンセルが出たと連絡をもらうことができた。上述の施錠できない空き家も、移住後市役所に直接出向いた時に空き家バンクのリストにあるめぼしい物件は軒並み埋まっていた上で、奥に座ってたおっちゃんから未掲載の物件を紹介されたものだ。

 

 

単にラッキーだっただけかもわかんないけどね、きっと市の方である程度の選別がされているんだろうなぁ。移住検討者が増えてきてるなかで、コイツ本気やなって思えるヤツに優先的に物件を紹介してる気がする。とか言って顔がタイプだったからだったりして。ありえるな。超絶顔面多量ホクロフェチ女がいたのかもわからん。親に感謝だ

 

兎にも角にも

移住前の事前オンライン相談(オンライン移住セミナー)➡下見来島(市役所訪問)➡来島後に市役所に物件探してるアピール

これらをしたことが功を奏したように思う。から移住しに来る際はこの段取りをぜひ。読んでる人はみんな来ちゃえばいい。そんなんなったら絶対楽しいのになぁ。知らんけど

 

 

 

 

 

最近ひとつ仕事をはじめた。週3回ほどファームで、今はサツマイモの苗植えなどを手伝っている。農業関連は、オーストラリアでのバナナファーム以来だ。環境も規模も全然違うけど、自然に寄り添って体を動かすという点は一緒。やっぱり座って液晶画面を凝視してキーボードをカタカタ鳴らす仕事よりもよっぽど性に合ってるなぁと感じる。f:id:tepapepe:20220607222851j:image

 

一次産業には興味があったけど、農業がしたい!という感じではなかった。なんなら今は最長3ヶ月間は家賃かからんし、しばらく働かなくてもいいやー。とも思ってたんだけど、その会社の方を紹介してもらって会って話した時に脳が電波を受信した。この人に関わっていったら島暮らしおもしろくなりそうだなーってオオゲサに言えばそんな直感がした。

朝から夕方まで働いた日当は、島に来る前に千葉にいた頃、3,4時間で稼げた額しか出ない。33歳にもなってアルバイトという選択をすることにためらいも当然感じた。同年代の友人の多くには理解し難い話だろう。

 

だけど自分の直感を信じてみることとする。目先の収入じゃなくて、ゆく未来の自分のため。よりワクワクするほうへ。自分の宿をやりたいその夢につながる経験に人脈にきっとなるさ。そう目線を高く見据えていこう。よっしゃ、カッコよく締まったな

 

 

 

1年に数回、条件が重なった干潮時に島と島をつなぐ道が現れる「トンボロ」をジオパークエキスパートの方と歩いた。NBC長崎放送の取材スタッフにインタビューされたから言ってやったぜ。「地球感じた」ってな

 

 

 

 

今日も目当ての魚が釣れない

このままセンスがなくて釣果がめっきり上がってこなかったらいっそ島を出ようか

 

教会ではカトリック信者が歌を歌ってる

昨日はでっかい大根をもらった

 

 

毎日16時過ぎに聞こえるフェリーの汽笛が

自分は今、島にいるんだと思わせる