フリーター、家をもらう
なにを生き急いでるのかっていうぐらい、にんげんだものとか言ってた前回から2ヶ月近く経つほど時の流れは早い。Pixelのカレンダーを見返すと、まぁ確かに10月は友だちが島にはじめて遊びに来たり、奈留島に行ってみたり、なんかまぁ色々あったっぽいんだけど、それはおいといて。
29日には誕生日を迎えて34歳ってまぁもういい年になってきたわけで。この体の固さ慢性的な腰尻付近の痛みはいい加減改善していかないとヤバいなっつって少しずつ日常にストレッチを取り入れてるのよ。このへんに関しては生き急ぐというより老いに抗っているんだけども。
年を重ねれば重ねるほど送られるお祝いメッセージが減っていく中で、昔の職場の総支配人から一通届いた。「人生は何が起こるかわからない」と教えてもらった。
そのとおりだな、と思う。
生きることを急ぐ必要はないけど
やりたいことは急いでやったほうがいいのかもしれない
思えば、新卒で3年働いてすぐ世界一周行こうとしてたけど結局6年もいたっけか。自分なりに、稼ぎながら旅をするにはどうすればいいかを模索しながら色んな気流に乗って社会を漂った結果、得たものも失ったものもあった期間だったっけ。よくどんな失敗も次に繋がるからその失敗は失敗じゃないって言うよね。そう思う。けど失ったらもう2度と手に入らない、人と人の間に漂う目に見えないぶよぶよしたものは、失ったらそれは失敗だと思うしそこだけ切り取れば後悔だ。
なんの話だっけ
そう
もし3年で旅立ってたら34歳の今何やってるかは知る由もないけど、そっちのほうが良かったかもしれない。6年はギリギリセーフだった。実際、帰国直後からコロナ騒ぎだしたから。
昔から大事なことは優柔不断で、いつも直感だ感覚だって言ってるくせに、大事なことになると慎重になる。選り好みばっかして、結婚なんて一生できないんじゃないかと思ったりもする。
そんななのに、五島に来て半年ちょっとしか経ってないのに最近は家と土地を手に入れようと司法書士事務所に何度も出向き、新規事業の相談をしに市役所に足を運んでいる。
空き家と土地を譲渡してほしいという話を聞いて、一度断った。島に来て宿をやりたいと口にし続けてた最中の一発目のそういう話だった。まだまだのんびり島に馴染むぞ〜ってのほほんとしてるつもりだった。この件がどんだけレアなのかわからなかった。
いろんな人に悩んでることを話した。
いや、悩んでるフリして背中を押されに行った。
背中を押され気をよくして、直感だと思い込んで決断した。
フリーター、家をもらう
自分らしからぬスピードでこんな大事を決めたことに、そのスピード感に自分が一番戸惑いを感じつつも、不安は不思議と少ない。
いつか死ぬのはわかってるけど
いつ死ぬかはわからない
まだまだやりたいことはたくさんある
急げ急げ
五島移住ライフは序章を経て、
第一章のはじまりはじまり。