tepapepe’s blog ~地球散歩~

6年間のホテルマン人生の先に何があるんだろうか

21ヶ国目 スペイン~地球散歩~

ロンドン→スペイン→ポルトガル→スペインと移動したため、ポルトガルを先に投稿しました

 

 

 

 

犬も歩けばガウディに当たる

そんな街、バルセロナ


えっ今日カンプノウ(バルサのホームスタジアム)で試合あるじゃん。

 

 


スポーツバーで観てたけどどうも試合の様子がおかしい。やけにボールを蹴る音や選手の声がでかく聞こえる。観客ぜんぜん、ってか1人もおらんじゃん

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隣のおっさんに聞いてみる。
「ああ、独立問題のせいで無観客試合になったんだ。俺もチケット買って楽しみにしてたんだけどよ、入れなかったよ。まぁ払い戻しはされるんだけどな」

 

 


なんてこった。なんかニュースで見たぞカタルーニャ独立問題。えっ今日運命の投票日なの?治安部隊も動いたらしいけど。すごいタイミングに来ちゃったもんだ。

 

 


広場になにやら人が集まっている。なにかイベントがあるのかなと見ていてもそんな様子ではない。よく見ると報道陣がズラリ。

 

 

近くの男女に聞いてみる。
「俺らもわかんない」

 

 

すると近くのおっさんが教えてくれた。
こっちの建物は市議会で広場を挟んだ向かいはスペイン政府の建物。


まさに今回の騒動にうってつけの場所ということだ。デモ、というほどではないが独立させろ、と政府の要人に訴えたい人がこうして集まっているのだろう。

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デモクラシーと読める

 

 

 

街は変わらず観光客でごった返し、騒動の渦中とは思えない平和っぷり。しかし一夜明けて、あちこちでスペイン国旗ではなくカタルーニャ州旗を身に纏う人を見かけた。そして特徴的なのが、そうしているのは圧倒的に若者だということ。カワイイから付けてるだけ、とファッション感覚なのかもしれないがこのへんが日本と大きなギャップがあるよなぁ、と感じる。

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現にカタルーニャが独立しようがしまいがあまり興味はないけど、レアルvsバルサが見れなくなるのだけは嫌だなぁー。スペイン料理が美味しくなくなっちゃったら嫌だなぁー

 

 

 

んなわけがなく

 

 

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一口食べて、あ、もうバルセロナいいや、と思った。それほどの味。

 

 

 

 

犬も歩けばガウディに当たる
俺が歩けばビーチに行き着く

 

満腹+砂浜+太陽=昼寝。

 


起きたら遠くにやんややんやしてる若者たちを発見。オラァァ(あいさつ)

 

イケメン細マッチョ軍団とビーチバレーしてたら日が暮れる、そんな1日。

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どこも観光名所行ってなかったけどサクラダファミリアはさすがに拝んどいた。
工事で張られてる網が蜘蛛の巣に見えて、これはこれでアリだなぁ

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マドリードのマヨール広場。
当時19歳、たむとの最も感慨深い思い出の場所の一つは、その思い出のように色褪せることなく残っていた。
当時もあったのかな、新しくできたのかな、サンミゲル広場というタパスって様々なおつまみを1ユーロから頼める楽しい呑んだくれスポット。言っちゃえば美味しい生ハムだってスーパーでこれまた1ユーロで買えちゃうからね。このへんがもう本当にスペインだーね。

 

 

 

警官がカッポカッポ鳴らしながら馬を歩かせてるのもスペインだけど、突然その馬がボトボトボトォ‼︎と綺麗な装飾の建造物の真ん前で糞をした。あーあれどうすんだろうなーと見てたらそのまま放置して行ってしまった。

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のちのち清掃業者に連絡でもしてんだろうけどそれでいいのかマドリードよ。

 

 

 

 

 


古都トレド。うん、いい街並みでした。

 

 

 

 

 

 

 

サラマンカではリュウさんという3年そこに住んでる中国人に招待された。


スペイン屈指の大学生街というここは若者がたくさん。スパニッシュピチピチバインバインねーちゃんと遊びたいならここは一番オススメかも。住んでる人ならではの安くてうまいバルを3,4件はしごしてスペイン料理を満喫。酔って寝てるフリして股間に手を伸ばすとこ以外彼のホスピタリティは素晴らしかったありがとうリュウさん。

 

 


そしてサラマンカからポルトガルを周ってスペインのセビリヤは1泊だけ。


すごく整備された綺麗な街で見どころもたくさん。1泊は惜しいと思わせる場所。

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闘牛って年中やってるわけじゃないんだね。隙あらば見たかったけどでもその代わり世界中の屋台が軒を連ねるお祭りをやってて、そこのステージでフラメンコ観れたからOKとしよう。豪快に炙られる肉の塊を見てギリギリまで心揺さぶられたけどヨーロッパで結構金使った感あったので我慢…しつつスーパー寄って憂さ晴らしラムチョップおりゃあ‼︎

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ヨーロッパおしまい!
タリファという南スペインの港町を目指し、次なる大陸へ。
ヨーロッパでサッカーできなかったな。

22ヶ国目 ポルトガル~地球散歩~

夜11時ごろ、この日の目的地、ポルトガル第2の街ポルトの中心地からほど近い宿にパトカーの後部座席に乗って到着した。

 

 

 

 

 

 

 

遡る事6時間前、スペインの街サラマンカにてヒッチハイクをほぼ完全に諦めかけていたその時、2人のポルトガル人が乗った車が停まった。サラマンカ在住のリュウさんオススメのポイントで1時間、自分の思う最適ポイント、ハイウェイ手前のガソリンスタンド付近まで1時間歩いてそこで2時間。強い日差し、予想に反して多くない交通量に根拠のない自信が薄れていく矢先だった。

 

 

 

なんでヒッチハイクしていたかというと、40€(≒5,300円)というサラマンカポルト間のバスの値段が無性に気に食わず、こんなん払っとる場合か!とまぁ要するにただのアホである。

 

 

27歳のフイミラーと28歳のブルナルド。なんと2時間前に一度ヒッチハイクしてる様子を見かけ、たまたま同じ道路を通ったらまだやってたので停めたとの事だった。

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彼らはオリーブをオイルなどに加工してそれを売る仕事をしている。彼らが説明してくれた通り、国境付近からオリーブの樹がそこらじゅうに成っていた。しかし雨が全然降らず熱波が猛威を振るい、空気が乾燥し、彼らの仕事はもちろん暮らしにも良からぬ影響が出ているとのこと。現にドライブ中に山火事を2ヶ所も目撃した。今年6月には多数の死者を出す山火事が起きた程に、事態は深刻だ。

 

 

そんな彼らの住まいはポルトからおよそ150キロ離れたミランデラという小さい街。そこまで連れてってもらって、そこから10€(ガッツポーズ)でポルト行きのバスが出てるのでそれに乗る事に。

 

 

 

バスまでの1時間弱を一緒に待ってくれるという2人の優しさに甘え、カフェに入ると彼らの友達がいた。少し談笑したのち、なんとその友達のうちの1人の年配のおっちゃんジョンが、これから車でポルトに帰るから乗せてってくれるという。ジョンはかなり独特の空気感と癖のある英語のアクセントの持ち主で、150キロの2人きりのドライブに少し抵抗を感じたが、絶対悪い人ではなさそうだし何より10€浮く!ので即決。ジョンはサンドイッチと飲み物、洋菓子をごちそうしてくれた後、ポルトまでぶっ飛ばした。

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そう、めちゃめちゃぶっ飛ばした。

 

予測不能な急アクセル急ブレーキ

幹線道路で爆走してたかと思えば、ガールフレンド(!?)やら家族やらと電話するために急に減速しながらポルトガル語で通話。

 

久々に死をイメージした。

 

あと30キロほど来たところで、路肩のスペースに急停車。こっちは早くポルトに着いてほしかったが、さすが乗せてもらっておこがましいので小休憩に付き合った。

 

車と少し離れたところでボケーっとしてたら突然1台のパトカーがすぐジョンの車の隣りに停車。

 

 

 

あー職質かなんかかなー

 

 


警官と会話してるジョンのボルテージが少し上がっている

 

 


あースピード違反かなー
そりゃしょーがないよアンタあんだけ出してりゃ。俺は一銭も負担せんぞー

 

 

「おまえもちょっとこっち来い」と手招きされ、入国審査のような質問と荷物チェック、パスポートをホールドされ、ここにいる経緯を説明させられる。

 


「この人(ジョン)とはどういう関係?」
→数時間前に初めて会いました

「なんで知り合ったの?」
サラマンカヒッチハイクしてそれから…

「なにかおかしな事とかなかったか?」
→なにも!彼はいいヤツさ

 

 


そして長いことジョンと警官が口論している。スピード違反にジョンが反論してるのか?明らかに彼はヒートアップしている。ポルトガル語で訳がわからなかったから、何が問題なんだ、と割って入ってもちょっと待ってろとしか答えてくれない。

 

 

 

 

「君はここからタクシーで宿に行きたいか、それともこの男に引き続き送ってもらいたいか?」

 

もちろんジョンさ、早く向かわせてくれ疲れてるんだ!と答えたもののどうやらスピード違反ではなさそうである。ジョンを危険視しているのか…?

 

 


だいぶ経ってから結局、「テペイ、君はこれからパトカーに乗ってオフィスで簡単な書類を書き、問題がなければ5分で終わるからその後宿に送ってもらう。それでもいいかい?」とジョンの口から告げられ、「OK(少しワクワク)」と即答した。もはや長い話が終わるならなんでもよかった。

 

 

 

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ポルトまで30キロを残し、ジョンに別れを告げる。そしてパトカーの中で、衝撃の事実を告げられた。

 

 

 

 

「今だから本当のことを言うと、パトカーを呼んだのは実はあの男(ジョン)なんだ」

 

 

 

 


「ジョンは見知らぬ外人を乗せて走っている状況に恐れを抱いたんだ」

「………⁉︎ でも最初に誘ってくれたのはジョンだよ⁉︎」

 

 

走っているうちに気持ちが変わっていった、ということなのか。しかしそれならなんであんなに長い時間口論し続けていたんだろうか。

 

 

「ところが我々と話しているうちに、また君に興味をもったらしい。最後まで送らせてくれと頼まれたが、君のより安全な方法を我々は選択した」

「実際彼は危ない男ではないし、君も書類を提出する必要はない。これは本当に珍しいクレイジーな出来事だよ」

 

 

まったく色んな事が起きるもんだ。

人生で初めて乗ったパトカー。ポルトガルのパトカーはTOYOTAだった。TOYOTAすごい。色々話して和気あいあいとなった警官を翌日飲みに誘ったが残念ながら仕事だった。

宿のおばちゃんが心配そうな顔で温かく迎えてくれた。

 

 

 

 

 

翌日、フイミラーとブルナルドにおすすめされたフランセジーニャとやらを街中で見つけたので訳もわからず頼んでみた。

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ベーコン、ハム、豚ロース?、チーズを厚切りトーストで挟み、目玉焼きを乗っけて最後にビーフシチューみたいなスープをぶっかけるという、社会人2年目1人暮らしの買い物行くのが面倒な若者が家にある食材を全て駆使し最後に前日親が訪問して作ってくれたビーフシチューの残りをぶっかけたかのような豪快かつ大胆なポルトソウルフードである。

 

味は見た目通り。普通にうまい。ややしつこい。そしてボリューミー。
ロナウドもこれを食ってでっかくなったのかな

 

 

 

 

 

 

ポルトは坂道や階段が多く、思わぬ景色に遭遇するのが楽しい街だった。

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首都リスボンでも起伏のある街並みは変わらず。バリアフリーどうのこうのよりも最初から坂や階段が多いところで住み続けてたら足腰も衰え知らず!な老人ばかりになるのだろうかと考えてみたり。いや全員が全員そうはならんだろうなぁ階段が苦しくなったら別の場所に移動せざるを得ないのだろうかはたして。 

 

有名なお店のリスボンならではのエッグタルトはパリふわとろ。

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あっれここスイスだっけかと錯覚しそうになるほどスイス代表ユニフォームを着た人をたくさん見かけた。ユニフォーム着て、旗を掲げ、チャントを吠えながら酒を飲み。最高に楽しそう……

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もしかして…と聞いてみる


そうなんとW杯欧州最終予選1位スイスと2位ポルトガルの直接対決がこの日この場所であるという‼︎‼︎

 

 

 

これを見ず何を見る
これは間違いなく天の導きだ

 

 

街の人の言う通り、チケットを買うためすぐさまスタジアムへ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「全席ソルドアウトです」

 

 

 

 


それから先のことは覚えていない。
何もやる気が起きず覚えるに値しない時間を過ごした、という事だけは実感がある。

 

 

 

 

 

 


スペインに戻るバスのチケットを45€で何の抵抗もなく買った。

20ヶ国目 イングランド~地球散歩~

どうしてこうも曇り空が似合うんでしょうかロンドン。

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エディンバラに明るい色を足した感じ。例えるなら蛍光灯色の白いシンプルなほうじゃなくて赤や緑の華やかなほうの花火。

 

 


真っ赤な公衆電話、真っ黒なタクシー、真っ赤な市内バス。昔テレビやらなんやらで見たかっこいいロンドンが今もそこにありました。

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ロンドン特有の真っ赤な2階建てバスがなかなか良くて、1番安いし2階席からの景色はおもしろい発見がいろいろできる。あいつあんな走ってどこ行くんやろー。とか。目星をつけたところまでの道中も楽しめて地下鉄より刺激的。

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一番かっこいいのが時計ね。なんかいいよねずるいよね。

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どこもかしこも人がいっぱい
張り巡らされた交通機関オイスターカードというSuicaみたいなカードで手間いらず
ここにきてはじめてスーツ着てる人を多く見かけた
日本人もおなじみのショップが多く
おしゃれな着こなしをする大勢の人(自分の格好みると泣けてくる)
信号の数も多く、自動車は右ハンドル左車線。

 

 

 

 

すごく東京に近しいものを感じた。

 

 


昼も夜もバーやパブの店の前には、ビール片手にガヤガヤ騒ぐ人でごった返してるのも
大学構内では何やらイベントが催されていて学生がごった返してるのも

 

なんか親近感というか懐かしい感じというか

 

 


街のあちこちでわいわいマーケットが開催されてて

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どこぞのお嬢ちゃんはハリーポッターのあのシーンにウキウキ

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 グリフィンドールでもなくスリザリンでもなく私ハッフルパフ推しなの!!ってゆう人はなかなかのモンだよね

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話しかけた街ゆく人は黒人もどこぞの人もみんな親切だし、残りのポンドで最後に食べたフィッシュ&チップスは豪快で食べ応えも味も満点だった。

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なんでかわかんないけどあんまり良いイメージがなかったイギリス。
もうちょっといてもよかったかな。

 

 


2都市あわせてイギリスととるか、それぞれカウントするか少し迷ったけどそこはW杯基準にしました。そういえば全然サッカーしてないな。そろそろボール蹴らないと感が鈍っちま……数年前から手遅れか

19ヶ国目 スコットランド~地球散歩~

せっかくだから寄っとこかー


近くて飛行機安かったから、という理由で訪れたスコットランド

 

 

なんせアイスランドインパクトがでかい。
残りのヨーロッパはもう消化試合みたく思えてくる。

 

 

早く物価が安くて暖かい地域に行きたいなぁ

 

 

 

 

そんな首都エディンバラ。結局、なんかいい街。割と好き。街全体が渋い。
地形がそうさせるのか、地図上は交差してるだけの十字路も実際に歩くと一方が橋になってたり、複雑に立体に絡み合う道が不便でもあり散歩を楽しくさせた。

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著者本人によってハリーポッター1作目が書かれたというカフェ。

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冷たい空気と曇り空でも絵になるような、例えるなら赤や緑の華やかなやつじゃなくて蛍光灯色の白いシンプルなほうの花火。 伝統スカートを履いて伝統楽器を吹くおじさんも味がある。

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ただ、建設工事も目立った。すでに、渋くてかっこいい教会の隣に今風のデパートが並んでたりして、違和感だなぁ。住民としてはより便利になるんだろうけど、うまいことその辺を融合させてってほしいもんだ。と1日しか居ない旅行者がモノを言う。


そんな歩けば歩くほど味わい深くなりそうな街なのに、結構寝た。
他の旅人ともめんどくさかったからほとんど接触せず。

どんなにクソみたいなスプリングのマットレスでも、14日間のハンドルとギアとサイドブレーキが邪魔で窮屈でクラクションに常に気を遣う車内泊に比べたら最高だった。それに布団がふかふかで、やっぱ疲れをとるには良質な睡眠が一番だね。あと美味い飯をたらふく食えたらなぁ。物価め。

洗濯も全部できて、オールリフレッシュ。


次いつ来れるかわからないほど日本から遠い国スコットランド
おやすみ、おはよう、さようなら。

スコッチウイスキー
飲まないよウイスキーはもうお腹いっぱいだよ。

18ヶ国目 アイスランド~地球散歩~

「ハーイ!突然だけど明日から車で島一周する予定あるかい?」

 

 


予約したのは空港から降り立って向かった最初の宿のみ。とにかく島一周をしたかった俺はその宿で一緒に周る相棒を探すべく、この唐突な質問をいろんな人にぶつけまくった。

レセプション前の掲示板やネットの掲示板、ありとあらゆるサービスを駆使しまくった。「一周しないけど最初の目的地まで一緒に行こうよ」みたいな人はちらほら現れてくれたが、ピッタリな人は見つからなかった。同じような輩がドミトリーにいるだろという安易な発想はあえなく撃沈した。

 


こーなっちゃあしかたない。

 

翌朝早めにチェックアウトし近くのバス停まで歩く。向かうは街を出て郊外へ伸びる国道。

 

 

 

無期限ヒッチハイクアイスランド一周旅、スタート。

 

 


バスを待つ間に試しにヒッチハイクをやってみる。開始10分、早々と一台の車が停まる。

 

レンタカーで島を一周するという彼女らに拾われ、彼女らのプランの最初の観光地まで連れてってもらうことに。

その日の観光地をまわったその後、尋ねられる然るべき質問。

 


「今夜はどこに泊まるつもりなの?」

 

 

 

 

「決めてないよ、どうしようかなハハハン
…………君たちの旅に飛び入り参加してもいいかい?」

 

 

 


無期限ヒッチハイクアイスランド一周旅

 

改め

 

ドイツファンキーガール2人と行くアイスランド一周14日間の旅

 

が始まった。

 

 

 

イランとドイツのハーフのアイリーンと、親がもともとアフリカ出身のレイチェル。2人はとにかくとにかく仲が良く、そして笑いの沸点が低く常に笑っている。

 

自分とは真逆に、2人はほぼ全てと言える島の見どころを調べ尽くし、全日程を事細かにエクセル表にまとめ、すべての諸経費のレシートをノートに保管し手書きで金額を記録していくという徹底ぶり。

 

そんな満を辞して練り上げられた2人の予定表にも、


『初日、道端でアジア人ヒッチハイカーを捕まえる』


とは書かれてはいなかった。

 


そんな計画性とは裏腹に、潔癖性の人からしたら発狂しそうなほど車内はぐっちゃぐちゃにモノが散乱しているのだから人の性格ってのはおもしろい。

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そして14日間すべて車泊。
いくらなんでも14日間はさすがにクレイジーだろーー
しかし極限まで費用を抑えたいので全面合意。

 


基本的に朝はパン。ジャムやチーズをのせる。簡易ガスコンロでお湯を沸かしシトラスティーやコーヒーを飲みながら。間食にビスケット、ポテトチップス、バナナたまにリンゴ。毎回毎回散らかり放題の車内で皿はどこだパンはどこだと探すのには2日で慣れた。昼はシリアル、夜は基本パスタ。トマトソース一択。たまにサラダ。スーパーで食材調達外食は一切なし。

 

 

アイスランドは言うほどアイスアイスしていなくて、晴れた日は日中15℃以上になることもあった。が、しかし夜はかなり冷え込むので車泊はご想像のとおり。2人はバックスペースを使い寝袋で眠り、俺は運転席と助手席に横たわる。そんな中ガソリン代を節約するためエンジンを切ってエアコンなしで寝る2人の決定には従うほかなく。初夜はつま先から全身が冷え、さすがにこれはヤバイと身の危険を感じた。

それからは現地のスーパーでウールの靴下3足セットを購入。


下は
厚手の靴下×4
ヒートテックタイツ×4
ジーンズ
レインジャケット(下)

 

上は
Tシャツ
長袖シャツ×2
極薄パーカー
ウルトラライトダウン
レインジャケット(上)

 

これに
ネックウォーマー
ニット帽
手袋×2 (1つはモンゴルでメキシコ人にもらった、今まで全く使わなかったもの。ライダー用グローブなので風を通さず、まさかここにきて役に立つとは)

 

頭の先から足の先まで自分のありとあらゆるアイテムをフルに駆使して寒さを凌ぐ。
足先なんてパンパン過ぎてスニーカーは毎晩紐を解いてゆるゆるにしてようやく履けるほど。そんなやりくりも4日ぐらいで慣れた。

 

 

 

クレイジーガールズ、極力費用を抑えたいとは言いつつもそこはやはり女子だからか、3日に1度は各街の1回800円前後の温水プールに入りリフレッシュ。アイスランドでまさかプールに入るなんて思いもしなかった。でもプールといっても入水前にかなり気を遣って全身を洗うことを義務付けられ、42℃前後のホットバスもあるしスチームバスもあるから、プール付きのスーパー銭湯という表現がしっくりくるか。なんにせよハンガリーのぬるかった有名温泉よりよっぽど気持ちよかった。

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そんな日常をやりくりをしながらじっくり周った14日間。

 

 

 

 

轟々と流れ落ちる滝
10分おきに突如地面から噴き出る温泉
山と山がぶつかってできた地球の割れ目
ひたすら地下から吐き出される煙
北部より南部のほうが寒くなる島
火山口に溜まった池にいた魚はどこからきたのだろう

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圧倒的大自然を前に「地球」を何度感じただろう。

 

 

 

 

 

 


そして、いったい何種類の色がこの島にあっただろう。

 

 

 

 

 

澄みきった空の青
広大な緑の大地に生息する無数の羊の白
ちょうど草木が色を変える時期で、14日間のあいだにみるみるうちに緑から黄へ、そして赤に移り変わる景色を眺めるのは格別だった 

ごつごつした黒と灰の火山岩に鬱蒼と生い茂る苔の深緑
山道に咲く紫色の花
至る所に実る小さいまん丸のブルーベリー

火山のせいか真っ黒なサンドビーチ
滝の水しぶきが創る虹
深度によって色を変える川の藍色
湖に浮く氷河は透明であり水色でもあった
洞窟に射す光

教会内の銀のパイプオルガンの音色は美しく
夜空を照らす朱色の灯台

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5日目ぐらいだっただろうか、その日はとある温泉スポットの駐車場で寝泊まることにした。雨が降ってこないうちにパスタを食べて早めに防寒着を纏い眠りにつく。

 

 

ドンドンドンドン!
突如何者かが懐中電灯でこちらを照らしながら運転席のドアを叩いている。
戸惑いながらドアを開けたその瞬間の視野に映った光景を決して忘れないだろう。

 

若い男の背後の空一面になびくオーロラ。


思わず3人で抱き合った。

 

それは黄でもあり黄緑でもあり時として銀にも見えた。
ゆらゆらと帯状になびいたと思ったら形を変え、消えてしまったと思ったら向こうの空から新しい光の群れがやってくるその姿は、まるで龍のような、なにか生きものに思えた。

 


実はオーロラは毎晩狙っていて、その日の夜は一面の曇り空だったため完全に諦めていた。あの温泉スタッフがここは寝泊まり禁止だから出て行けと起こしに来なかったら見れなかった。ウルトラ感謝。結果的に最後の夜もう一回オーロラ見れたけど、遠くの空だったので最初ほどの感動はなかった。彼は本当に最高の仕事をしてくれた。自分のカメラじゃ何も写せず、アイリーンのNikon一眼でしか残せなかったけど、あの空を見た感動は生涯忘れないと思う。

 

 

 

 

 

 

彼女たちのプランは予定よりも早く消化され、残りの2,3日はかなり持て余した。行くところがもうあまりないうえに後半は天気が悪く、さらに車泊の疲労もピークに達していたことだろう。そのうえ見知らぬ同士なんだから尚更だ。「じゃあ俺はこの辺で!」と言うのも気が引けるし申し訳ない気持ちに少しなった。
最後まで楽しませてくれた2人に、あの日自分の前で車を停めてくれた2人に本当に感謝。素晴らしい出会いだった。本当に楽しかったありがとう。

 

 

 

 

 


ただ、彼女たちが俺の前で車を停めたのは偶然ではなく必然だったと確信している。

2人が車を選んだ時点で、この出会いは始まってたんだ。

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17ヶ国目 ポーランド~地球散歩~

バスで安けりゃ片道1,000円もかからずに隣国に遊びに行けるなんてすごいよねぇ。

 


そんなもんだからせっかくだし日帰りでベルリンからポーランドへ足を伸ばす。

 


どうせなら負の遺産続きで、最も残忍な大量虐殺が行われた場所の一つ、アウシュビッツ強制収容所見に行ったろかなと考えたけど遠かったので今回は見送り。

 

 

 

 

 

バルト海近くの街、シュチェチンを散歩。
国境近くというだけあって街並みはドイツとさほど変わらない。

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どんな名前だっけか、父さんに確認。

カササギと判明。俺が生まれた佐賀県の県鳥らしい。ご縁を元に姉妹都市に勝手に認定。

 

この街の目玉の教会から、この街を見下ろす。
あはーーーまぁまぁキレイねーーー

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もはや目が脳が腐ってしまったのか。

慣れは怖い。

 

 

 

 

 

 

ドイツより物価が安いので買い物しに来るドイツ人が多いんだとか。そのせいか大きなショッピングモールは割と賑わってた。

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不用意に店に入ると長年抑えている物欲が沸々と煮え立ち始める。温度が上がる前に早めに退散。

 

 

 

 

 

無くなりかけてる日用品を補充し、街の見どころを歩き終え、帰りのバスまで残り1時間弱、ポーランドの現金残り数百円。

 

 

 

 

 

目の前に突如現る、日本食料理屋。


頼んだものは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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うまかった……………

どうやらまだ舌は腐ってないみたい

 

 

 

 

 

バスの時間が迫っててよかった。
危うくクレジットカードを使ってしまうところだった。

16ヶ国目 ドイツ~地球散歩~

街はダーティーだしクラウデッドだし人はクレイジーなのよー
トニーは言う。

 

 

たしかにバスから降り立った瞬間の第一印象は「あれ、なんか汚い」だった。ウィーンやプラハなどの美しい街々を抜けてからのギャップに少し戸惑う。

 

 

 

 

ドイツの首都、ベルリン。

 

 

 

ドイツ内の他の街と比べて観光地ってイメージじゃたしかにないから街の景観や美化にはあまり力を入れてないんだろうな、と感じる。川沿いには日中から酒飲みが集まり、集団の若者たちは所構わず常に酒瓶を片手にしている。

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つっても綺麗で素敵なところもいっぱいあんだけどね。

 

 

 

 

 

幼稚園からの幼馴染み、ゆっきー、ゆきチャン、おゆき。(未だに呼び方が定まってない)

 


ドイツに以前長いこと居た彼女の、ベルリン在住の友達クリスのシェアルームに1週間もお邪魔させてもらった。そのルームメイトがトニー。もうひとりがユラ。

 

 

 

ただ肝心のクリスが旅行に出ていて全く会えず。そこからなのか怒涛のバッドタイミング打線猛打賞。

 

 

ウズベキスタンで仲良くなったコンラッド、旅行行くっつって会えず。
トニーがこいつヒマだろうと紹介してくれたドイツ人、ヒマじゃなかった。
おゆきが紹介してくれた仲良しカップル、旅行行くっつって会えず。
セブで仲良くなったえこさんの知り合い田中さん、時間作ってくれたにも関わらずこっちが合わせられず。
トニーとユラにダンスに誘われるも2人の仕事の関係で流れる。
トニーとユラにクラブに誘われるもその直前にpub crawlってゆう、バー行ってバー行ってクラブ行くってゆうハシゴイベントに申し込んでしまい合わず。
モンゴルのゴビ砂漠ツアーで仲良くなったヨナスとは予定合わず。

 

 

   

 

 

まぁこうゆう負のスパイラルもあるよね。

 

 

 

このスパイラルに沿って、ベルリンの壁をとことん見に行きポツダムを訪れる歴史を振り返り世界大戦を想起せずにはいられません世界平和を望まずにはいられません単独ツアーを敢行。

 

 

 

 

 

イーストサイドギャラリー

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悲劇を嘆くもの、希望に満ちたもの、わけのわからないもの、今もなお残されているベルリンの壁の一部にこうして色々なメッセージを込めた絵が描かれている。だいたいアートなんつうものはどんなメッセージが込められてるかなんて受け手次第で千差万別でいいよね。感想それぞれ全部正解。だからアーティストはありのままを貫けばよい!


まったくアートは人生と一緒だな!

 

一方でギャラリーの壁の裏側には理不尽な悲劇を強いられた庶民のエピソードがひっそりと記してあった。

 

 

 

 

 

 


オープンエアミュージアム

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同じように世界大戦を想起せずにはいられません世界平和を望まずにはいられませんツアーを敢行したい人が訪れるべきはこちら。
世界大戦時の資料や写真が、当時のままの冷たい壁に沿って展示されている。
ギャラリーと違い、写真を撮る人は全然いない。

 

 

 


重い空気が流れていると感じるのは曇り空だからだろうか。もしカンカン照りだったら違うように感じるのだろうか。

 

 

 

 

 

これは虐殺されたユダヤ人の記念碑

大小無数の石碑が整列されている。

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ベルリンから電車で2時間。ポツダムは住みやすそうな穏やかな街だった。
サンスーシ宮殿は壮大で広大な庭は人々の憩いの場となっている。
日本に終止符を打つべくポツダム宣言を考案した場所とは到底思えない。
何十年も経ってるしそりゃそうか。

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痛そう

 

 

 


正直世界大戦の流れとか歴史をほとんど忘れてたのでポツダムの地でおさらいした。ドイツ目線で色々知れるからそれは興味深かった。

 


おさらいして思ったけど結構日本もいろいろ噛みついてガンガンやってたよねーー

 

 

 

 

 

 

自国の利益を暴力で追求する時代はおしまい。
いま特に北朝鮮がキャンキャンやってるけど戦争、アカン。仲良くしなさい、以上!

 

 

 

 

 

 

 

 

まぁそんな暗い印象が否めないドイツだけど、ドレスデンというお洒落な街で、モンゴルで出会ったヨハスには会えなかったけど一緒に出会ったベロニカとモリッツと再会!自分が抜けた後のモンゴルツアーの話!自分の旅の話!ビール!肉!じゃがいも!………最高。よかったタイミング合って。感謝。日本に来た時はもてなしてやりたいな。

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たくさんアシストしてくれたおゆきに感謝。ほんとありがとう。
彼女を知っている日本の皆様、ぜひ一杯おごったってください。