16ヶ国目 ドイツ~地球散歩~
街はダーティーだしクラウデッドだし人はクレイジーなのよー
トニーは言う。
たしかにバスから降り立った瞬間の第一印象は「あれ、なんか汚い」だった。ウィーンやプラハなどの美しい街々を抜けてからのギャップに少し戸惑う。
ドイツの首都、ベルリン。
ドイツ内の他の街と比べて観光地ってイメージじゃたしかにないから街の景観や美化にはあまり力を入れてないんだろうな、と感じる。川沿いには日中から酒飲みが集まり、集団の若者たちは所構わず常に酒瓶を片手にしている。
つっても綺麗で素敵なところもいっぱいあんだけどね。
幼稚園からの幼馴染み、ゆっきー、ゆきチャン、おゆき。(未だに呼び方が定まってない)
ドイツに以前長いこと居た彼女の、ベルリン在住の友達クリスのシェアルームに1週間もお邪魔させてもらった。そのルームメイトがトニー。もうひとりがユラ。
ただ肝心のクリスが旅行に出ていて全く会えず。そこからなのか怒涛のバッドタイミング打線猛打賞。
ウズベキスタンで仲良くなったコンラッド、旅行行くっつって会えず。
トニーがこいつヒマだろうと紹介してくれたドイツ人、ヒマじゃなかった。
おゆきが紹介してくれた仲良しカップル、旅行行くっつって会えず。
セブで仲良くなったえこさんの知り合い田中さん、時間作ってくれたにも関わらずこっちが合わせられず。
トニーとユラにダンスに誘われるも2人の仕事の関係で流れる。
トニーとユラにクラブに誘われるもその直前にpub crawlってゆう、バー行ってバー行ってクラブ行くってゆうハシゴイベントに申し込んでしまい合わず。
モンゴルのゴビ砂漠ツアーで仲良くなったヨナスとは予定合わず。
まぁこうゆう負のスパイラルもあるよね。
このスパイラルに沿って、ベルリンの壁をとことん見に行きポツダムを訪れる歴史を振り返り世界大戦を想起せずにはいられません世界平和を望まずにはいられません単独ツアーを敢行。
イーストサイドギャラリー
悲劇を嘆くもの、希望に満ちたもの、わけのわからないもの、今もなお残されているベルリンの壁の一部にこうして色々なメッセージを込めた絵が描かれている。だいたいアートなんつうものはどんなメッセージが込められてるかなんて受け手次第で千差万別でいいよね。感想それぞれ全部正解。だからアーティストはありのままを貫けばよい!
まったくアートは人生と一緒だな!
一方でギャラリーの壁の裏側には理不尽な悲劇を強いられた庶民のエピソードがひっそりと記してあった。
オープンエアミュージアム
同じように世界大戦を想起せずにはいられません世界平和を望まずにはいられませんツアーを敢行したい人が訪れるべきはこちら。
世界大戦時の資料や写真が、当時のままの冷たい壁に沿って展示されている。
ギャラリーと違い、写真を撮る人は全然いない。
重い空気が流れていると感じるのは曇り空だからだろうか。もしカンカン照りだったら違うように感じるのだろうか。
これは虐殺されたユダヤ人の記念碑
大小無数の石碑が整列されている。
ベルリンから電車で2時間。ポツダムは住みやすそうな穏やかな街だった。
サンスーシ宮殿は壮大で広大な庭は人々の憩いの場となっている。
日本に終止符を打つべくポツダム宣言を考案した場所とは到底思えない。
何十年も経ってるしそりゃそうか。
痛そう
正直世界大戦の流れとか歴史をほとんど忘れてたのでポツダムの地でおさらいした。ドイツ目線で色々知れるからそれは興味深かった。
おさらいして思ったけど結構日本もいろいろ噛みついてガンガンやってたよねーー
自国の利益を暴力で追求する時代はおしまい。
いま特に北朝鮮がキャンキャンやってるけど戦争、アカン。仲良くしなさい、以上!
まぁそんな暗い印象が否めないドイツだけど、ドレスデンというお洒落な街で、モンゴルで出会ったヨハスには会えなかったけど一緒に出会ったベロニカとモリッツと再会!自分が抜けた後のモンゴルツアーの話!自分の旅の話!ビール!肉!じゃがいも!………最高。よかったタイミング合って。感謝。日本に来た時はもてなしてやりたいな。
たくさんアシストしてくれたおゆきに感謝。ほんとありがとう。
彼女を知っている日本の皆様、ぜひ一杯おごったってください。