8ヶ国目 ジョージア~地球散歩~
ジョージアねぇ、いいですよ。
ジョーーージア。オススメ。
ヨーロッパは遠いし高いからなかなか行けんなぁって人はぜひ。日本からのアクセスは知らんけど。
おしゃれな街並みあるし悪いヤツいないし。物価安いし。地下鉄やバスなんて1回20円よ。
プラムと凍ったペットボトルをくれるおばあは階段や坂道でこねくり回された路地を汗だくで探検してたら出会えます。
至るところにWi-Fiが行き届いてるし。700円くらいで車2,3時間乗れば壮大な大自然広がってるし。ここカズベキは本当に素敵でオススメ。
メシも安くてうまいし。グルジア料理ってやつ。でもけっこうどの料理にもパクチー的な香草をふんだんに使ってるから苦手な人はアレかも。克服に最高だと思います。あとワインの国ね。ワイン好きにはたまらないですよね。嫌いな人も克服に最高です。写真はビールだけど。
銭湯もあってさ。作りはお粗末なもんなんだけど。久々に湯船につかれるぜーってウキウキで行ったんですけどね。
お湯、熱すぎ。たぶん50度くらいあった。せっかく来たんだから一瞬だけテンションで浸かるぞ!ってやつ試みたけどひざ下までで完全に心折れました。案の定誰も入ってないし。その代わりちっちゃなサウナもあってサウナ堪能しました。サウナよかった。
あとやっぱり気になったのは世界の男たちのオトコ事情ね。どんなもんぶらさげとんじゃいと。1人群を抜いたおっさんがいました。いきなり脱いでプロペラの如く回しだす僕の友人のそれを遥かに凌駕していたもんですから、それはもう、あっぱれでした。
それと全身毛むくじゃらのカーペットジジイがおもむろに肩、脇、胸とムダ毛処理をし始めてね。姪っ子に「じいじ、汚い!」とでも言われたのかなぁと思いながら、一旦剃り始めちゃったけど終点はどこなんでしょうかとずっと見守ってました。結果、やっぱり前半分だけで終わってました。前スッキリ後ろモッサリだけどそれでいいのかな彼は。きっといいんだね。
そんなジョージア、ぜひご家族、友人、恋人などとお越しください。
ほんとにね、家族連れやカップルばっかでさ、街も山も本当に多くてさ、さすがにぼっちがヤんなっちゃったよ!会う人みんなとウマが合うわけじゃないしね。これからヨーロッパとか行って全部そんなんだったら果たして僕は楽しめるのでしょーかー⁉︎なんて思っちゃったり。でもカズベキ山の麓の宿でここではぼっち寂しいよねーって気持ちをフレンチ&イタリアンと共感できてよかった。
久々の海ーーー‼︎ 無条件にテンション上がる早速海パンになる!ダイブ!Gopro故障してる!
小さなキズから内部に水が進入した模様
うせやん……………
そんな良しも悪しも酔いも甘いも噛み締めて嗜んで味わって飲み込んで旅は続きます。
7ヶ国目 アゼルバイジャン~地球散歩~
貨物船でコーカサス上陸。
少し越えた海の向こう側は今までと全然違う風景が広がってた。
立ち並ぶ高層ビル。ユニークなモニュメント。おしゃれな店。おしゃれな通り。デパートにはブランド店。マック!スタバ!蛇口を浮かす少女!
気候も、そりゃ暑いっちゃ暑いんだけど、今までの攻撃的な日差しはなくなった。それに建物が高いし多いから日陰ができやすくて、日中も動きやすかった。
まるでヨーロッパのようなアゼルバイジャン。快適な反面、少し淋しくもなった。
海沿い素敵ポイントを歩く。
いろんな人がいて賑わってるが、なんでかガチムチ?系の男たちを多く見かける。
陽気な人が多い。
1人の男が急接近してきた。「ゲイ、好き?」
距離が近い気がする。
ここはそうゆう国なのか?
旧市街と呼ばれる、城壁で囲まれた観光スポット。
お土産屋や博物館を素通りして突き進むは入り組んだ路地、路地、路地!
どうして狭い路地はこうも好奇心を湧きたてられてしまうのでしょうか。入りたくなる衝動に駆られてしまうのでしょうか。
そしてその先にいたのは猫!猫!猫!
ほんとはアゼルバイジャンはVISAだけとって訪れるつもりはなかったんだけど、(トルクメニスタンに入るためにアゼルVISAが必要だった)何が楽しみってその先のジョージア!旅人たち曰く、物価安いメシうまい自然キレイで最高らしいからもうすでにわくわく。しながら歩いてたら、
突如アゼルボーイズが勝負をしかけてきた!
総評: 4.5
1得点1アシストと結果としてはまずまずだが、開始5分でバテてしまうのはいただけない。急遽ピッチに送り出されたとはいえ、強豪ひしめくヨーロッパに入る前に課題が浮き彫りになったと見れば収穫があったと言えるか。さらに言えばトレーニングシューズの購入を検討する必要がある、スニーカーか足が近いうちにぶっ壊れてしまう前に。
汗にまみれた服の乾かぬまま、いい景色の見えそうな高台へ向かう。
カップルや家族連れが多いなか、(男同士の組み合わせも多いのは気のせいか)ぼーっと眺める。さすがに綺麗な夜景スポットなんて1人で来ちゃったら寂しくなるねぇー
ふとセブのトップスを思い出す。
さーさっさと夜行でジョージア行くぞー
6ヶ国目 トルクメニスタン~地球散歩~
川畑ワールドサテライト
「次のニュースです。
夜21時ごろ路上で無謀にも野宿をしようとしていた一人の日本人男性が無事保護されました。彼はやや胃腸に痛みを抱えていたものの命に別状はなかったとのことです。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
7/28 15時 ウズベキスタン側の国境に到着。ウズベク国境〜トルクメ国境の間で野宿を覚悟しつつ、何時に閉鎖されるか不透明な事も計算に入れた狙い通りの到着時間だ。
行く先に立ち塞がる兵士全員にパスポートの提示を求められる。いつ「おまえのトルクメVISAは明日(7/29)じゃないか。これじゃあ出国させんぞ」と言われてもおかしくない。
おかしくない。
おかしくない。
スタンプ ポンッ「グッドラック」
いとも容易く出国ができてしまった。第一関門突破。
そして送迎バン(1ドル)に乗りトルクメ国境へ向かう。向かいながら車窓から野宿ポイントをリサーチしておく。なるほど、これは過酷な夜になりそうだ。グッドラックという一声はそういうことだな。ありがとよ。
行く先に立ち塞がる兵士全員にパスポートの提示を求められる。いつ「おまえのトルクメVISAは明日じゃないか。これじゃあ入国させんぞ」と言われてもおかしくない。
具体的な旅程を聞かれる。
どこに行くんだ?タクシーか?どこに泊まるんだ?そのあとは?
今日からか?
絶体絶命の質問にハッキリと「そうだ今日からだ」と答える。
いつ入国拒否されてもおかしくない。
おかしくない。
おかしくない。
スタンプ ポンッ「ウェルカム」
というわけであっさり入国できてしまったー!
中央アジア版北朝鮮と言われる異質な独裁国家。各国の人が口を揃えるVISA取得めんどくさ度S鬼門中の鬼門。会った旅人もウズベクのあらゆる宿の人も誰もが予想だにしなかった、29日INとあるVISAのページに28日付けのスタンプが押されるという結末。この計り知れないいったいなんなんだ感。わけわからなくておもしろすぎ。
じゃあ早速行こうじゃないか、中央アジアを周ることに決めた最大の目的地、"ダルヴァザ"へ。
乗り合いタクシーを捕まえ走ること2時間。ドライバーが途中で行き先と全く関係ない村に寄り道し、村人と話すをひたすら繰り返す。トルクメン語か何か知らんがなにしてんだ早く行けよと業を煮やし、一度タクシーを捨て降りる。歩き出してたら同じタクシーが追いかけてきて、わかったから乗れよと言わんばかり。もう一回乗って少し走るとメイン道路へ入るT字路が封鎖されていた。いろんな車が為す術なく停車していた。ドライバーは村人に抜け道とかを聞いてまわってたのだろうか。
ふざけんじゃねぇ俺は今日ダルヴァザへ行くんじゃい!
よく観察するとメイン道路のほうは車が少ーし走っていた。幸い警官らしき人影はない。再びタクシーを捨て、徒歩で封鎖ポイントを突破して前へ進む。時刻は18時。天候は晴れ。目的地までおよそ170キロ。20キロの荷物を背負ったサバイバルヒッチハイクゲームが始まった。
根拠のない自信。
なぜか導き出された勝算。
キレイな夕日。
合計3台の車に途中まで乗せてもらうも120キロ近く残し時刻は21時。
まぁ元々野宿する予定だったしぃ、と諦めかけたその時救世主タアナ君TOYOTAに乗って音楽ギャンギャンで現る。カンタンなメシを提供してくれて、寝床を探してくれつつ見つからないから最終的に自宅に招いてくれた最強に優しいマン。
ここでバスを待てばいいと、翌日そこまで送ってくれた。
そこに居合わせた少し英語話せるおばちゃんとバスをひたすら待って、乗車2時間後ようやくダルヴァザに到着。
見てくれよりまず酷暑対策
おばちゃん曰く祝日で3連休中らしく、それで道路が封鎖されたりしてるらしい。困ったら私に電話しなさいと電話番号をくれた。もしくは逆ナンだったのかな。
ダルヴァザは街でもなんでもなく、ただっぴろい荒野。1本だけ通ってる道路沿いのチャイハナ(茶屋)に腰と荷物を下ろした。そこを切り盛りしてる家族とだらだら過ごしながら夕暮れ時まで待ち、1時間半かけてひたすら東へコンパスを手元に歩く。
砂漠のようでもあり、歩きづらく日差しもまだ強く想像以上にしんどい。
途中でもはや直接舐めたキルギスで買ったハチミツにすごい助けられた。甘いもの大事。
そして夜を待つ。
人間がちょっと引っ搔いちゃったばっかりに膿がでちゃって炎症起こしちゃった言わば地球のニキビ。
通称「地獄の門」
40年燃え続ける圧倒的地球。
焚きつける熱風は鬼の吐息の如し。
燃えたぎる様相は怒れる悪魔の如し。
閻魔大王は門を抜けた奥深くにいるのだろう、会えなかったけど、圧巻でした。
本当に来てよかった。来れてよかった。
地獄の底に突き落としたいヤツがいる!!そんな方はぜひご一報ください。行き方を教えます。ニキビに効く軟膏やら何やらを持ってる人も、ぜひ塗ってあげに行ったってください。
そこでまたもやミキと出くわす。ピー助さんというツアーで来てた方にも会う。ミキとはウズベクで何回か偶然会った子でこんなとこでも会うとは会うとは。同じ目的地でもどんな自分と違うストーリーを経て来たかを聞くのはおもしろいね。
十分堪能したのち24時ごろからチャイハナへと今度は西へ歩き出す。コンパスは暗くて見えないから星を見ながら。北斗七星とあの大きい星のあいだへ!みたいな。GPSはたまにバグるし星のほうがアテになるしなにより星を頼りになんてステキやん?3回も流れ星見れるほどの大自然に囲まれて足取りは軽く。きっと疲労を忘れてた。
首都アシュガバードは白の大理石の建物尽くしでギネスに認定されているほどの、独裁国家ならではの特異な姿らしいのだが見向きもせず、ボランティアをしているという2人の英語堪能な学生に助けられ(ありがとう)夜行列車に乗ること12時間。港町へ行きそしていつ乗せてくれるかわからない貨物船に12時間待ち、出国手続きを経てカスピ海横断に意味不明の38時間。
5ヶ国目 ウズベキスタン~地球散歩~
VISAアンドVISA。
意を決して臨んだ中央アジア。いやあんま意は決してなかったんだけどその結果、このVISAとやらに翻弄された感が否めないカタチとなった。なんせ20日間!ウズベキスタンには滞在した。なげぇ!
申請するのに必要なものは国によってさまざま。旅程計画書やホテル予約確認書、前後の国のVISAカラーコピーや自分の証明写真。大使館の態度やゲットにかかる日数もさまざま。
ただ1番問題だったのはVISAってもんをちゃんと把握してなかったってとこ。
申請時には入国日と出国日を明記しないといけないんだけど、そのとおりに行動しなきゃいけないもんだと思ってた。でもちがうんだね。その期間内であればOKなのね。常識なのコレ?ウズベキスタン、トルクメニスタン、アゼルバイジャンと3ヶ国連続VISA必須の国が続くため、逆算に慎重を重ねた結果7月というステキな期間をほぼウズベキスタンに費やすことになった。
結果、最高だ。
いや、うそ。強がりました。これは準備不足でした。
でも楽しかったよウズベキスタン。
いろんな街に行けたし、いろんな旅人に会ったし、みんな優しいし。メシうまいし。
ひとりぼっちの時間ももちろんあるけど、前まであった寂しいとか孤独感とかはなくなってきたなぁ。慣れなのか気の持ちようの変化なのか。
あと思うのは、外国人と話す時に例えば今の旅のことや自分自身の事はもちろん、他にも自分の国についてとか色々話題が出るんだけど、みんなよく自分の国のこと知ってるなぁって思う。東京の人口は何人くらい?って聞かれて即答できる?わしゃできんかった!国民性とか教育とか政治とか、めちゃくちゃ深入った話はしてない(てかできない)けど、みんなそれぞれ少なからず自分の意見や考えをもってるっていう印象。
まーーー何を感じたかっつうと、俺はすげーバカなんだなー!!って!!笑
でも彼らより自分がもってるものもたくさんあると思う!
子どもと仲良くなるスピードとか。
フットサルコートを見つけたから練習に道場破りの如く飛び入り参加。ミニゲームして遊んでるとかじゃなくて普通にひとつのチームの練習に参加した。
川畑ダイジェストによる評価がこちら
総評: 5.5
はじめのうちは随所に的確なダイレクトパスを織り交ぜ、「やるな日本人」とウズベク人を驚かせていたが、日中の気温が40度を越すアウェーの過酷な環境に苦しみ、時間が経つにつれて足がもつれ始めミスが増えた。しかしわずかなウズベク語を駆使してチームの輪に溶け込み、練習後には"ベストフレンド"と言わせるスピード感は今後の明るい材料と言えるだろう。
言葉が全くわからない新しい環境。スペインの柴崎とかメキシコの本田とか少なからずこんな感じなんだろうなーと思った。でも言葉わかんなくても一緒に楽しめるサッカーってやっぱステキだな最高だー。これから世界各国にて強化遠征を行い、W杯に向けてコンディションを上げていきたい。
この国では旅行者はいつはどこに泊まったって滞在記録が必須で滞在証明書なるものをそれぞれの宿でもらわなくちゃならないらしい。だから俗に言う民泊的なのは難しいんだけど、この滞在証明書の改ざんを試みた。ボールペンで書いてある出発日の"1"を"4"に!できた!これによって3日間どこに泊まろうが自由になり、カウチサーフィンで招待してくれた人んちにタダで転がりこんだ。
彼はザファ。ウズベクの教育システムをより良いものにすべく日々奮闘するビジネスマン。と同時に女の尻追っかけ好きおふざけ大好きマン。仕事してない時のへらへらしてる感じの波長がめっちゃ合って喋ってるだけで楽しかった。いろんなとこ連れてってくれるめっちゃいいヤツ。仕事場にもお邪魔して一緒にアポイントメント先の大学に行ったりも。
そして偶然にも彼の友人の結婚式があってもちろんしっかりお祝いしてきた。参列者全員の前でスピーチかました。そしてウォッカをみんなで飲みまくり案の定一部の記憶を失った。ザファは吐いたらしい。(覚えてない)深夜警察に2人とも職質されたらしい。(覚えてない)ザファ翌朝の仕事放棄。2人してハングオーバー。とってもとってもクレイジーなハッピーな夜だった。
パスポートとか何も失ってないけど絶対いつかどっかでやらかすだろうな。いつ死んでもいいように後悔しないように全力で楽しもう。
なんてね。絶対死なん!生きてかえーる!
ウォッカを胃に溜めたまま奇跡の早朝起床を果たし、気持ち悪さMAXのなかようやく次の国、トルクメニスタンのVISAを手に入れた。しかし全く安心できない事情がひとつ。
ウズベキスタンのVISAが7/28まで。トルクメニスタンのVISAが7/29から。ようするに7/28のうちにウズベクを出なきゃいけないけど、7/29にならないとトルクメに入れない。
国境と国境のあいだ(車で移動するくらい離れてる)で日付けが変わるまでやり過ごすしかない。
そこってどこの国の土地なんだ?どこの国のものでもない?ってことはただの地球?じゃあ誰も俺を咎められなくねえか。明日は前代未聞の国境アホ突破。どうなることやら。
4ヶ国目 カザフスタン~地球散歩~
ここはついこないだまでとちょっと違う。キルギスも暑かったけどもっと暑い。陽射しがなんというか攻撃的。
出国審査と入国審査をやり過ごし陸路で国境越えをした後、大きい街シムケントの大きめのバスターミナルからゲストハウスへ向かう時刻は17時。タクシーの客引き野郎は値切っても800テンゲ(≒280円)。高ぇーよバカヤロウ。タクシーに比べトラムやバス、マルシュ(ミニバン)がめちゃくちゃ安いことはキルギスで感じていた。きっと公共の乗り物は元社会主義的な背景でアレなんだろう。客引き野郎を一蹴した後、近くにたまたま停まった市バスに乗り込む。
ほらな、70テンゲじゃねぇかやったぜ。最初の方角が合ってるというだけで乗り込む攻撃的スタイル。割といい具合に進んでいたが、宿まで3分の2ほど距離を残してあらぬ方向へ曲がりやがったので降り、そこから歩いて目的地を目指す。強烈な陽射しが容赦ないこの国とは点の取り合いを挑む。
サングラスかけろよって?
セブでふざけて買ったやつかけてやったら完全にヤバイ人。
夜よーすけさん、宿に現る。同じだったんかーーーい!
前日ビシュケクでちゃんと同じ8時半にバスターミナルで待ってたらしい。なんで合流できんかったんやろかね〜〜
そんな再会を果たしたのによーちゃんは翌日ウズベク向かっちゃうって。予定変えんかいコンニャロ。まーまたちゃっかり再会するでしょう。まだ寝てる彼にメッセージをひとつ残し、ひとり向かった先は世界遺産 "ホージャ・アフマド・ ヤサヴィー廟" 。なんじゃそりゃ。世界遺産てだけでちょっとワクワクしちゃうね。行く事決めたのも存在知ったのすら2日前とかなんだけどね。今さらだけど1ヶ国目のバイカル湖も世界遺産だったのね。
ぎゅうぎゅうマルシュに2時間缶詰め。こうゆう移動時間にブログ書いてます。
代表的な建造物やモニュメントを見て回り、モスクに寄ってみる。どこまで中に入っていいのかわからなかった。半袖や短パンはNGという絵が貼られている。するとおじさんに"中に入れ入れ"と手招きされ、宗教的な衣類を着せてくれた。
そしてそのおじさんの声に合わせ祈りを各自捧げた後、地下に進み、今度はみんなで一緒に礼拝儀式を行った。男性のみで15人くらい。不思議そうな表情を最初していたけど、嫌な顔ひとつ見せず、ひとりの日本人の無知な若者を自分たちの神聖な場での神聖な儀式に参加させてくれた。
立ったままアッラーの声に耳を傾けるようにしたあと、手を膝に乗せ、屈伸して正座の状態からおでこを床につける。それを何度も繰り返す。みんな同じ方向を向き、時に一列に並び、時折水をすくう仕草から顔を洗うように手を動かす。最後はみんなで握手しあう。
代表者の人が祈りを捧げる以外はしーんと静まり返ったその場は何とも表現しがたい不思議な空間だった。
ひとつひとつの動きの意味も喋ってる内容もなにひとつわからなかったけど、とても貴重な貴重な貴重な貴重な体験をさせてもらえた。もっと知りたい勉強したいと思った。ムスリムのムの字もわからない現状にちょっと後悔。そう考えるきっかけになっただけでもありがたいな。帰り際に英語が少し話せるアスハムに「ムスリムなのかい?」と聞かれ実は違うけど体験してみたかったんだと答えると、おっちゃんに何かを唱えられ「じゃあ今からおまえさんもムスリムだ!がっはっは!」と豪快に肩を叩かれた。
毎週日曜にああやっているのかい?とアスハムに聞くと、1日5回してるんだって!それにはびっくり!
世界にはいろいろな生き方がありいろいろな人がいるんだなぁと旅の中で日々感じています。
どこの国も子どもは無邪気だなぁ。
水かけられまくってびしょびしょになる。クソ暑い最中の思わぬ水浴びが最高に気持ちいい。
宿に戻るとよーすけさんから連絡が入ってた。
「宿に洗濯物干しっぱなしで置いてきちゃったんですよー…」
そーやってすぐ会う口実作るんだからいやらしいなーもー
3ヶ国目 キルギスタン後編~地球散歩~
結果、沈没。
VISA待ちの期間、何をしたかと言えば何もしてない。
バザールをぶらつき、カフェでまったり。てきとーにマルシュに乗り、公園でのんびり。外に1歩も出ず、一日中ネットしてた日もあった。
だってすみれさん家が快適すぎんだもん。ベッドは広々ソファはふかふか。この貧乏旅行でこんな贅沢できんのはもうこの先ないかもわかんないから、逆にうだうだしてよかったよね。って今思う。結果2週間もお世話になりました。
最後はまいぽんと一緒にグルジア料理もごちそうしてくれて。
ほんと感謝しかない。感謝しかなーーーい。ほんとにありがとう。床掃除しないでごめんなさい。次回はちゃんとやります。ねーちゃんにも感謝。俺の言葉のチョイスとか言い方とかがねーちゃんソックリらしい。
ほんまかいな。
VISAはなんやかんやウズベクは7日、アゼルは4日でとれた。申請後のあちらの指定日を無視してアポなし突撃したのがよかったみたい。これからも大使館をナメていきたい。
アゼル大使館でよーすけさんという人に出会った。1コ下で仕事やめてフィリピン語学留学を経て地球散歩し始めたという近しいもの感じまくりのよーちゃんと飲んだビールは冷えてて美味かったな。
ほんじゃ次の国一緒に行きますかと決めた明くる日の朝8時半、ビシュケク西バスターミナルに彼の姿はなかった。
間違いなくいるはずだけどなー場所ちがうのかなー寝坊してんのかなー
ここまで付き合ってくれたすみれさんと最後に。
出発時間は決まっておらず、席が埋まり次第出発する仕組みなので、ギリギリまでよーちゃんを待つ、がこない。
ここで会えなかったのもなにかの運命だ。きっとまたどこかで再会するにちがいない!
9時を過ぎた頃、満席に達したマルシュは走り出す。
3ヶ国目 キルギスタン前編 ~地球散歩~
モンゴル ウランバートル空港11:05発。
洗濯物がまだ乾いてないタクシーは呼ばないとない空港行きの市街バスはない。そんなこんなで慌てて出発するとたいてい失敗することをなぜ知ってて繰り返してしまうのだろうか。洗濯バサミと、薄手のパーカーを入れる袋を置いてきてしまった。結局空港方面の市街バスを市民の助けをもとに発見し無事飛行機には間に合ったのだが、自我の奥底に根強く育ったこの"結局なんとかなっちゃうんだろう精神"は治したほうがいいのか否か。
否!ていうか治そうとしても永久に治らないね
中国領空およそ1万メートル(てきとう)をゆくトルコ航空機内で、はじめてPassengersって映画観た。泣いた。隣の人にばれないように。おもしろい映画です観てない方ぜひ。
りんご1ヶ値切っても100ソムすんの?高ぇなぁ〜でも今食べたいからいっか。購入。
→結果5ヶで100ソム(≒160円)だった。ここキルギスタンの首都ビシュケクのバザールでの買い物はハプニングの連続だ。なんせロシア語とキルギス語しか皆話さない。
キルギスの第一印象はあまり良くない。空港のタクシードライバーに余計なエネルギーを消費したからだ。
到着ゲートを出た途端に来日したハリウッドスターばりの人気者になる。どのオッサンも自分のタクシーに乗せようと必死だ。ATMで現地通貨を引き出したあと、ひとりのあんちゃんと交渉を開始する。
自分「マップのここの住所に行きたいんだけどいくらよ」
あんちゃん「800ソムだ」
自分「500しか出せないね」
あんちゃん「700でいいよ」
自分「他当たるわ」(歩き出す)
あんちゃん「わかった500で連れてってやる」
自分「500な、オーケー」
他ドライバー「まて、おれは400だ」
自分「こっちにするわ」
あんちゃん「300!」
自分「絶対だな、300ね」
他ドライバー「200で行こう!」自分(無視)
しかしこの後走行中に、1000だと言い出し、さらに自分のボスに100払う用事があると言って軽く遠回りされる。ちょっと怒鳴ってみた。Hey!今passengerが乗ってんだぞっつって。結局500ソム(≒800円)で決着。この距離の相場が600~700らしいからまぁ良しとするけど、、こんなのこれから腐るほどあるんだろうなぁ。受けて立とう!かかってこいや!
他の旅人のブログを覗いてみると、どうやらこの街はタイやインド同様「沈没」の危険があるらしい。沈没とは今まで旅して周ってきたのに居心地が良すぎるのか安宿にずっと居続けること。たしかにバスとか買い物とか物価は安いしメシはうまいし治安もいい。なんでも、有名な日本人宿があってそこに日本人が集い、一緒にキャンキャンするんだとか。絶対楽しいよね。
でもこちとらここキルギスでものすごく立派な家に滞在している。姉ちゃんの昔からの友だち、すみれさんがキルギスに住みながら働いていてそこにお邪魔させてもらってるのだ。タダで!いろいろメシも作ってくれるし情報もくれるしなんたる待遇!ありがたやありがたや。
ロシア語を勉強してるとのことで、ロシア人講師のナアナ?先生が予告なく食材を持ってきて急遽ボルシチ作りに挑戦したり。ロシア滞在中に口にしたロシアっぽいものといったらウォッカくらいだけだったから残念に思ってたのでなんたる強運。うまし。まるでスコールのような超陽気な先生の無料ロシア語&料理レッスン。巡り合わせおもろー
すみれさんはキルギスの羊毛フェルトで作られた100%ハンドメイドスリッパに関するプロジェクトに携わり世に広めるべく仕事している。着いたその日にすみれさんの仕事仲間マイコさんとその彼氏シャウハット(愛称 ショーマ; キルギス人)がすみれさん宅で晩メシを食らうとのことで、そこに誘われて顔を合わせた。なにを隠そうこのショーマが若干27歳にしてそのプロジェクトで実際にスリッパを作る会社を束ねるザ・ボスというから驚き。英語絶賛勉強中の茶目っ気たっぷりマンとすぐ打ち解けた。
バザールで買い物するショーマ
そして流れるように200キロちかく離れたイシククル湖という雄大な湖のそばにある、自宅兼工場のあるタムチという彼の故郷の村にすぐお邪魔することが決定した。ショーマと2人で彼の車で。僕の予定はいつも斜め上から突然降ってくる。
国際免許を持ってるのにも関わらずすみれさん宅に置いてきたので、キルギスで晴れて無免許運転デビューを飾った。
左ハンドル右車線は7年前ぐらいにハワイで乗った時ぶり。警察だスピードダウン!とショーマ。ヤツらを出し抜いた車内でスピードを再び上げながらハイタッチするおバカ加減が楽しかった。
村の生活に入り込み、同じものを食べ、実際のスリッパ作りを体験した旅人はそう多くはいないだろうと思う。老若男女様々な人が仕事や家事を分担していた。女性陣がメシを用意したりスリッパの型を作ったり。男性陣が得た羊毛を精製したり、できあがった土台のスリッパをひたすら洗ったり。仕事と生活が折り重なっててまるでひとつの大きな家族のよう。普段見慣れぬ言葉の通じない他所者にみんな優しくしてくれた、ダニエル、エーラ、パーシャ、ミライダ、えーと他の皆さんありがとう!
ゴシゴシ洗うことでどんどん繊維同士が結びついて頑丈になりサイズが縮んでいくのだがこの作業が本当に大変。手間暇かけて愛情ギャンギャンかけてひとつひとつ作られてできるスリッパは今や日本だけでなくヨーロッパやアメリカなどに輸出してるそう。すごいじゃんショーマ!やるじゃんショーマ!
そんなショーマとイシククル湖でボートに乗って水に飛び込んだ。
肉とビールの美味い店に行った。
彼の親戚の家に行って伝統料理を食べた。
山を流れる川の上流で釣りをした。
いろんなところに連れてってくれた体験させてくれた。
1時間に1回はおそらく仕事の電話がかかってくる彼に、「忙しいのに色々してくれて悪いねぇ。大丈夫なのかい?」と聞くと彼はこう答えた。
「大丈夫だ。なぜなら俺はボスだからな!」
(拙い英語で)
かっけぇショーマ!
そんな彼はスリッパ洗ってる時、湖飛び込んでる時、山で1匹も釣れなかった時、しきりに「interesting?interesting?」と聞いてきた。きっと退屈させてないか心配だったのだろう。んなわけないじゃんショーマ!キルギスでの最大の思い出になってるよ!茶目っ気たっぷりのショーマは思いやりも兼ね備えた本当にナイスガイだ。
うちの両親も喜んで使ってますキルギススリッパ。興味ある人は連絡してくれればなんかこういい具合につなげられると思いますのでぜひ。
ショーマの村タムチからの戻りはヒッチハイクを決行。といってもここでは割とメジャーな交通手段らしい。お金も交渉して払うかんじ。あれ、世界共通のヒッチハイクってどうなんだろ。タダが普通だと思ってたけど場所によるのかな。
なんとか捕まえて乗り込むも途中じゃり道走行中突如ストップ。車体下のタンクからガソリンがててててててんっと垂れてる。
「ここまでだ!」
おいまじかよ!ビシュケクへ早く着かないと。10時にウズベキスタン大使館行かなきゃいけないのに。
ダッシュしてなんとかタクシーを拾いウズベキスタン大使館に到着、したはいいものの実は必要な書類が1枚抜けていることにすでに気付いていた。まぁその場で書いたりしてなんとかなるだろうと思いつつこりゃ出直しだなと薄々、いや脳みその80%を占める割合で感じていた。そういう予感は大抵的中する。
さてどうするか。
ウズベキスタンにはVISAがないと入れない。抜けている書類はPCで情報を入力しプリントアウトする必要がある。看板も言葉もさっぱりわからないこの街でそれは旅人ビギナーの自分にとって至難の業だった。
……………………‼︎
大きなホテルに行けばPC借りたり手助けしてくれたり英語が伝わるのではないか。
ホテルで働いていた経験が少なからず生きたにちがいない。その思惑は見事に功を奏し、書類を揃えることができた。本当ありがとうゴールデンなんとかホテル。アゼルバイジャンVISAの書類も揃えた。
アゼルバイジャン?おそらくキリンチャレンジカップでしか聞いたことがないような印象だろう。考えに考え抜いた挙句、行く予定は『今も』ないアゼルバイジャンのVISAを取ることにしたのだ。理由はいつか触れたいと思う。べつにご覧の皆さんの興味がなくても書こうと思う。
じつはヒマな今日この頃。
キルギスにはウズベクやアゼルのVISA申請のために1週間以上居座ることになるのだが、時間を持て余しているのである。来て早々にショーマと、キルギス来たら行くべきイシククル湖や貴重なフェルト体験をさせてもらったので、最大の盛り上がりが終わってしまった感があるのだ。
ここでゲストハウスなんかに泊まっていたらひとり旅ならではの旅人同士の交流があるだろうが、それがない。タダで超快適な部屋に泊めさせてもらっておまえ何言ってんだと、それはおっしゃる通りなのだが、色んな種類の滞在方法がこの世にはあって、それぞれにメリットデメリットがその人それぞれにあるんだなぁと感じる。もちろんすみれさんは仕事をしてるのだから忙しいし、なんでもかんでも頼っては忍びないしそれではつまらない。
さて、キルギスを退屈と思わないように、何か新しい事に飛び込んでみよう。
なんせこんなにも緑が多くてのびのびとした国なのだから。
朝玄関を開けエレベーターが止まってたので階段を下りる。バッグをゴソゴソする。ゴッガッガチャ。gopro5落ちる。電源入れてみる。液晶がバグってる。
一瞬にして顔が青ざめる。
おいまじかよほんとに?壊れたん?3カ国目にしてもう壊れたん?うそでしょどうしよう買わなきゃいけないのかなぁキルギスでgopro売ってんのかなぁあっ直せるかなどうなんだろキルギスにしばらく滞在するっていうのはこういうことなの?えーちょっとほんとにまじかようそでしょーーーーーー
放心状態になりながらバッテリーと本体を子猫を撫でるかのように愛くるしく掌に収めること10分。赤信号の間際に、もう一度電源を入れてみる。
あれ、すべて元に戻ってる……どこもなにも壊れてない。
電子機器もさ、愛情注げば直ったりするんだね。
うおーーーーーーーーーーーーよかった‼︎‼︎‼︎
そん時のリアルな安堵の表情
その勢いで威勢良くウズベク大使館の2度目の訪問。ピンポーン!とインターホンを押す。
「あなたは明日の10時でしょ。今日は無理よ。」
は?
そんなの知ってるよ確かに昨日電話した時そう聞いたよでも今日行けばもしかしてやってくれんじゃねぇかと思ったんだよ今日してくれたら明日はアゼルのほうに行けて都合いいんだよ
まったく大使館をナメすぎである。