てぶろぐ ~地球散歩~

6年間のホテルマン人生の先に https://www.instagram.com/tepapepe

6ヶ国目 トルクメニスタン~地球散歩~

川畑ワールドサテライト


「次のニュースです。
夜21時ごろ路上で無謀にも野宿をしようとしていた一人の日本人男性が無事保護されました。彼はやや胃腸に痛みを抱えていたものの命に別状はなかったとのことです。」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

7/28 15時 ウズベキスタン側の国境に到着。ウズベク国境〜トルクメ国境の間で野宿を覚悟しつつ、何時に閉鎖されるか不透明な事も計算に入れた狙い通りの到着時間だ。
行く先に立ち塞がる兵士全員にパスポートの提示を求められる。いつ「おまえのトルクメVISAは明日(7/29)じゃないか。これじゃあ出国させんぞ」と言われてもおかしくない。

 

 

 

おかしくない。


おかしくない。


スタンプ ポンッ「グッドラック」

 

 

 

いとも容易く出国ができてしまった。第一関門突破。
そして送迎バン(1ドル)に乗りトルクメ国境へ向かう。向かいながら車窓から野宿ポイントをリサーチしておく。なるほど、これは過酷な夜になりそうだ。グッドラックという一声はそういうことだな。ありがとよ。

 

行く先に立ち塞がる兵士全員にパスポートの提示を求められる。いつ「おまえのトルクメVISAは明日じゃないか。これじゃあ入国させんぞ」と言われてもおかしくない。
具体的な旅程を聞かれる。
どこに行くんだ?タクシーか?どこに泊まるんだ?そのあとは?
今日からか?
絶体絶命の質問にハッキリと「そうだ今日からだ」と答える。
いつ入国拒否されてもおかしくない。

 

 

 

 

おかしくない。


おかしくない。


スタンプ ポンッ「ウェルカム」

 

 

 

 

というわけであっさり入国できてしまったー!
中央アジア北朝鮮と言われる異質な独裁国家。各国の人が口を揃えるVISA取得めんどくさ度S鬼門中の鬼門。会った旅人もウズベクのあらゆる宿の人も誰もが予想だにしなかった、29日INとあるVISAのページに28日付けのスタンプが押されるという結末。この計り知れないいったいなんなんだ感。わけわからなくておもしろすぎ。

 

 

 

 


じゃあ早速行こうじゃないか、中央アジアを周ることに決めた最大の目的地、"ダルヴァザ"へ。

 

 

乗り合いタクシーを捕まえ走ること2時間。ドライバーが途中で行き先と全く関係ない村に寄り道し、村人と話すをひたすら繰り返す。トルクメン語か何か知らんがなにしてんだ早く行けよと業を煮やし、一度タクシーを捨て降りる。歩き出してたら同じタクシーが追いかけてきて、わかったから乗れよと言わんばかり。もう一回乗って少し走るとメイン道路へ入るT字路が封鎖されていた。いろんな車が為す術なく停車していた。ドライバーは村人に抜け道とかを聞いてまわってたのだろうか。

 

 

 

ふざけんじゃねぇ俺は今日ダルヴァザへ行くんじゃい!
よく観察するとメイン道路のほうは車が少ーし走っていた。幸い警官らしき人影はない。再びタクシーを捨て、徒歩で封鎖ポイントを突破して前へ進む。時刻は18時。天候は晴れ。目的地までおよそ170キロ。20キロの荷物を背負ったサバイバルヒッチハイクゲームが始まった。


根拠のない自信。
なぜか導き出された勝算。
キレイな夕日。

f:id:tepapepe:20170802180311j:image

f:id:tepapepe:20170802180320j:image 

 

 

 

合計3台の車に途中まで乗せてもらうも120キロ近く残し時刻は21時。
まぁ元々野宿する予定だったしぃ、と諦めかけたその時救世主タアナ君TOYOTAに乗って音楽ギャンギャンで現る。カンタンなメシを提供してくれて、寝床を探してくれつつ見つからないから最終的に自宅に招いてくれた最強に優しいマン。

f:id:tepapepe:20170802180726j:image

ここでバスを待てばいいと、翌日そこまで送ってくれた。

 

 

そこに居合わせた少し英語話せるおばちゃんとバスをひたすら待って、乗車2時間後ようやくダルヴァザに到着。

f:id:tepapepe:20170802181054j:image

見てくれよりまず酷暑対策

 

おばちゃん曰く祝日で3連休中らしく、それで道路が封鎖されたりしてるらしい。困ったら私に電話しなさいと電話番号をくれた。もしくは逆ナンだったのかな。

 

 

ダルヴァザは街でもなんでもなく、ただっぴろい荒野。1本だけ通ってる道路沿いのチャイハナ(茶屋)に腰と荷物を下ろした。そこを切り盛りしてる家族とだらだら過ごしながら夕暮れ時まで待ち、1時間半かけてひたすら東へコンパスを手元に歩く。

 

 

砂漠のようでもあり、歩きづらく日差しもまだ強く想像以上にしんどい。
途中でもはや直接舐めたキルギスで買ったハチミツにすごい助けられた。甘いもの大事。

 f:id:tepapepe:20170802181342j:image

 

 

 

 

 

そして夜を待つ。

 

 

 

 

 


人間がちょっと引っ搔いちゃったばっかりに膿がでちゃって炎症起こしちゃった言わば地球のニキビ。

 

 

 

f:id:tepapepe:20170802181825j:image

f:id:tepapepe:20170802182221j:image

通称「地獄の門

 

40年燃え続ける圧倒的地球。

焚きつける熱風は鬼の吐息の如し。
燃えたぎる様相は怒れる悪魔の如し。
閻魔大王は門を抜けた奥深くにいるのだろう、会えなかったけど、圧巻でした。
本当に来てよかった。来れてよかった。

f:id:tepapepe:20170802182559j:image

地獄の底に突き落としたいヤツがいる!!そんな方はぜひご一報ください。行き方を教えます。ニキビに効く軟膏やら何やらを持ってる人も、ぜひ塗ってあげに行ったってください。

 

 

そこでまたもやミキと出くわす。ピー助さんというツアーで来てた方にも会う。ミキとはウズベクで何回か偶然会った子でこんなとこでも会うとは会うとは。同じ目的地でもどんな自分と違うストーリーを経て来たかを聞くのはおもしろいね。

 

 

十分堪能したのち24時ごろからチャイハナへと今度は西へ歩き出す。コンパスは暗くて見えないから星を見ながら。北斗七星とあの大きい星のあいだへ!みたいな。GPSはたまにバグるし星のほうがアテになるしなにより星を頼りになんてステキやん?3回も流れ星見れるほどの大自然に囲まれて足取りは軽く。きっと疲労を忘れてた。

 

 

 


首都アシュガバードは白の大理石の建物尽くしでギネスに認定されているほどの、独裁国家ならではの特異な姿らしいのだが見向きもせず、ボランティアをしているという2人の英語堪能な学生に助けられ(ありがとう)夜行列車に乗ること12時間。港町へ行きそしていつ乗せてくれるかわからない貨物船に12時間待ち、出国手続きを経てカスピ海横断に意味不明の38時間。

 


4日間シャワーなし5日間Wi-Fiなし。一気に駆け抜けたトルクメニスタン。この旅の中央アジア編が幕を閉じる。

5ヶ国目 ウズベキスタン~地球散歩~

VISAアンドVISA。

意を決して臨んだ中央アジア。いやあんま意は決してなかったんだけどその結果、このVISAとやらに翻弄された感が否めないカタチとなった。なんせ20日間!ウズベキスタンには滞在した。なげぇ!

申請するのに必要なものは国によってさまざま。旅程計画書やホテル予約確認書、前後の国のVISAカラーコピーや自分の証明写真。大使館の態度やゲットにかかる日数もさまざま。

 

ただ1番問題だったのはVISAってもんをちゃんと把握してなかったってとこ。
申請時には入国日と出国日を明記しないといけないんだけど、そのとおりに行動しなきゃいけないもんだと思ってた。でもちがうんだね。その期間内であればOKなのね。常識なのコレ?ウズベキスタントルクメニスタンアゼルバイジャンと3ヶ国連続VISA必須の国が続くため、逆算に慎重を重ねた結果7月というステキな期間をほぼウズベキスタンに費やすことになった。

 

 

結果、最高だ。

 

 

いや、うそ。強がりました。これは準備不足でした。

 

 

でも楽しかったよウズベキスタン
いろんな街に行けたし、いろんな旅人に会ったし、みんな優しいし。メシうまいし。

f:id:tepapepe:20170727214711j:image

 f:id:tepapepe:20170727215451j:image

 

f:id:tepapepe:20170727215821j:image

ひとりぼっちの時間ももちろんあるけど、前まであった寂しいとか孤独感とかはなくなってきたなぁ。慣れなのか気の持ちようの変化なのか。

 

あと思うのは、外国人と話す時に例えば今の旅のことや自分自身の事はもちろん、他にも自分の国についてとか色々話題が出るんだけど、みんなよく自分の国のこと知ってるなぁって思う。東京の人口は何人くらい?って聞かれて即答できる?わしゃできんかった!国民性とか教育とか政治とか、めちゃくちゃ深入った話はしてない(てかできない)けど、みんなそれぞれ少なからず自分の意見や考えをもってるっていう印象。

 

 

 

 

まーーー何を感じたかっつうと、俺はすげーバカなんだなー!!って!!笑

 

 

 

でも彼らより自分がもってるものもたくさんあると思う!

 

子どもと仲良くなるスピードとか。

 f:id:tepapepe:20170727220230j:image

 

 

 

 

フットサルコートを見つけたから練習に道場破りの如く飛び入り参加。ミニゲームして遊んでるとかじゃなくて普通にひとつのチームの練習に参加した。

 

 

川畑ダイジェストによる評価がこちら

総評: 5.5
はじめのうちは随所に的確なダイレクトパスを織り交ぜ、「やるな日本人」とウズベク人を驚かせていたが、日中の気温が40度を越すアウェーの過酷な環境に苦しみ、時間が経つにつれて足がもつれ始めミスが増えた。しかしわずかなウズベク語を駆使してチームの輪に溶け込み、練習後には"ベストフレンド"と言わせるスピード感は今後の明るい材料と言えるだろう。

 

 

言葉が全くわからない新しい環境。スペインの柴崎とかメキシコの本田とか少なからずこんな感じなんだろうなーと思った。でも言葉わかんなくても一緒に楽しめるサッカーってやっぱステキだな最高だー。これから世界各国にて強化遠征を行い、W杯に向けてコンディションを上げていきたい。

f:id:tepapepe:20170727221055j:image

 


この国では旅行者はいつはどこに泊まったって滞在記録が必須で滞在証明書なるものをそれぞれの宿でもらわなくちゃならないらしい。だから俗に言う民泊的なのは難しいんだけど、この滞在証明書の改ざんを試みた。ボールペンで書いてある出発日の"1"を"4"に!できた!これによって3日間どこに泊まろうが自由になり、カウチサーフィンで招待してくれた人んちにタダで転がりこんだ。

 f:id:tepapepe:20170727222447j:image

彼はザファ。ウズベクの教育システムをより良いものにすべく日々奮闘するビジネスマン。と同時に女の尻追っかけ好きおふざけ大好きマン。仕事してない時のへらへらしてる感じの波長がめっちゃ合って喋ってるだけで楽しかった。いろんなとこ連れてってくれるめっちゃいいヤツ。仕事場にもお邪魔して一緒にアポイントメント先の大学に行ったりも。
そして偶然にも彼の友人の結婚式があってもちろんしっかりお祝いしてきた。参列者全員の前でスピーチかました。そしてウォッカをみんなで飲みまくり案の定一部の記憶を失った。ザファは吐いたらしい。(覚えてない)深夜警察に2人とも職質されたらしい。(覚えてない)ザファ翌朝の仕事放棄。2人してハングオーバー。とってもとってもクレイジーなハッピーな夜だった。

f:id:tepapepe:20170727221333j:image

f:id:tepapepe:20170727221707j:image

パスポートとか何も失ってないけど絶対いつかどっかでやらかすだろうな。いつ死んでもいいように後悔しないように全力で楽しもう。

 

 

 

なんてね。絶対死なん!生きてかえーる!

 

 

 

 

ウォッカを胃に溜めたまま奇跡の早朝起床を果たし、気持ち悪さMAXのなかようやく次の国、トルクメニスタンのVISAを手に入れた。しかし全く安心できない事情がひとつ。

ウズベキスタンのVISAが7/28まで。トルクメニスタンのVISAが7/29から。ようするに7/28のうちにウズベクを出なきゃいけないけど、7/29にならないとトルクメに入れない。

 

国境と国境のあいだ(車で移動するくらい離れてる)で日付けが変わるまでやり過ごすしかない。
そこってどこの国の土地なんだ?どこの国のものでもない?ってことはただの地球?じゃあ誰も俺を咎められなくねえか。明日は前代未聞の国境アホ突破。どうなることやら。

4ヶ国目 カザフスタン~地球散歩~

ここはついこないだまでとちょっと違う。キルギスも暑かったけどもっと暑い。陽射しがなんというか攻撃的。

 

出国審査と入国審査をやり過ごし陸路で国境越えをした後、大きい街シムケントの大きめのバスターミナルからゲストハウスへ向かう時刻は17時。タクシーの客引き野郎は値切っても800テンゲ(≒280円)。高ぇーよバカヤロウ。タクシーに比べトラムやバス、マルシュ(ミニバン)がめちゃくちゃ安いことはキルギスで感じていた。きっと公共の乗り物は元社会主義的な背景でアレなんだろう。客引き野郎を一蹴した後、近くにたまたま停まった市バスに乗り込む。

ほらな、70テンゲじゃねぇかやったぜ。最初の方角が合ってるというだけで乗り込む攻撃的スタイル。割といい具合に進んでいたが、宿まで3分の2ほど距離を残してあらぬ方向へ曲がりやがったので降り、そこから歩いて目的地を目指す。強烈な陽射しが容赦ないこの国とは点の取り合いを挑む。

 f:id:tepapepe:20170712121111j:image

サングラスかけろよって?

f:id:tepapepe:20170712123755j:image

セブでふざけて買ったやつかけてやったら完全にヤバイ人。

 

夜よーすけさん、宿に現る。同じだったんかーーーい!


前日ビシュケクでちゃんと同じ8時半にバスターミナルで待ってたらしい。なんで合流できんかったんやろかね〜〜


そんな再会を果たしたのによーちゃんは翌日ウズベク向かっちゃうって。予定変えんかいコンニャロ。まーまたちゃっかり再会するでしょう。まだ寝てる彼にメッセージをひとつ残し、ひとり向かった先は世界遺産 "ホージャ・アフマド・ ヤサヴィー廟" 。なんじゃそりゃ。世界遺産てだけでちょっとワクワクしちゃうね。行く事決めたのも存在知ったのすら2日前とかなんだけどね。今さらだけど1ヶ国目のバイカル湖世界遺産だったのね。

 f:id:tepapepe:20170712124105j:image

ぎゅうぎゅうマルシュに2時間缶詰め。こうゆう移動時間にブログ書いてます。

 

代表的な建造物やモニュメントを見て回り、モスクに寄ってみる。どこまで中に入っていいのかわからなかった。半袖や短パンはNGという絵が貼られている。するとおじさんに"中に入れ入れ"と手招きされ、宗教的な衣類を着せてくれた。

f:id:tepapepe:20170712123342j:image

 f:id:tepapepe:20170712121128j:image

 f:id:tepapepe:20170712121354j:image

 

そしてそのおじさんの声に合わせ祈りを各自捧げた後、地下に進み、今度はみんなで一緒に礼拝儀式を行った。男性のみで15人くらい。不思議そうな表情を最初していたけど、嫌な顔ひとつ見せず、ひとりの日本人の無知な若者を自分たちの神聖な場での神聖な儀式に参加させてくれた。

立ったままアッラーの声に耳を傾けるようにしたあと、手を膝に乗せ、屈伸して正座の状態からおでこを床につける。それを何度も繰り返す。みんな同じ方向を向き、時に一列に並び、時折水をすくう仕草から顔を洗うように手を動かす。最後はみんなで握手しあう。

 

代表者の人が祈りを捧げる以外はしーんと静まり返ったその場は何とも表現しがたい不思議な空間だった。

 

ひとつひとつの動きの意味も喋ってる内容もなにひとつわからなかったけど、とても貴重な貴重な貴重な貴重な体験をさせてもらえた。もっと知りたい勉強したいと思った。ムスリムのムの字もわからない現状にちょっと後悔。そう考えるきっかけになっただけでもありがたいな。帰り際に英語が少し話せるアスハムに「ムスリムなのかい?」と聞かれ実は違うけど体験してみたかったんだと答えると、おっちゃんに何かを唱えられ「じゃあ今からおまえさんもムスリムだ!がっはっは!」と豪快に肩を叩かれた。

毎週日曜にああやっているのかい?とアスハムに聞くと、1日5回してるんだって!それにはびっくり!

 

 

世界にはいろいろな生き方がありいろいろな人がいるんだなぁと旅の中で日々感じています。

 

 

どこの国も子どもは無邪気だなぁ。

f:id:tepapepe:20170712121211j:image
水かけられまくってびしょびしょになる。クソ暑い最中の思わぬ水浴びが最高に気持ちいい。

 

宿に戻るとよーすけさんから連絡が入ってた。

「宿に洗濯物干しっぱなしで置いてきちゃったんですよー…」

 

 

そーやってすぐ会う口実作るんだからいやらしいなーもー

3ヶ国目 キルギスタン後編~地球散歩~

結果、沈没。
VISA待ちの期間、何をしたかと言えば何もしてない。


バザールをぶらつき、カフェでまったり。てきとーにマルシュに乗り、公園でのんびり。外に1歩も出ず、一日中ネットしてた日もあった。
だってすみれさん家が快適すぎんだもん。ベッドは広々ソファはふかふか。この貧乏旅行でこんな贅沢できんのはもうこの先ないかもわかんないから、逆にうだうだしてよかったよね。って今思う。結果2週間もお世話になりました。

 

最後はまいぽんと一緒にグルジア料理もごちそうしてくれて。

f:id:tepapepe:20170709001919j:image

ほんと感謝しかない。感謝しかなーーーい。ほんとにありがとう。床掃除しないでごめんなさい。次回はちゃんとやります。ねーちゃんにも感謝。俺の言葉のチョイスとか言い方とかがねーちゃんソックリらしい。

ほんまかいな。

 

 VISAはなんやかんやウズベクは7日、アゼルは4日でとれた。申請後のあちらの指定日を無視してアポなし突撃したのがよかったみたい。これからも大使館をナメていきたい。

 

 

アゼル大使館でよーすけさんという人に出会った。1コ下で仕事やめてフィリピン語学留学を経て地球散歩し始めたという近しいもの感じまくりのよーちゃんと飲んだビールは冷えてて美味かったな。

f:id:tepapepe:20170709002332j:image

f:id:tepapepe:20170709002354j:image

 

ほんじゃ次の国一緒に行きますかと決めた明くる日の朝8時半、ビシュケク西バスターミナルに彼の姿はなかった。


間違いなくいるはずだけどなー場所ちがうのかなー寝坊してんのかなー


ここまで付き合ってくれたすみれさんと最後に。

f:id:tepapepe:20170709002258j:image

出発時間は決まっておらず、席が埋まり次第出発する仕組みなので、ギリギリまでよーちゃんを待つ、がこない。

 

ここで会えなかったのもなにかの運命だ。きっとまたどこかで再会するにちがいない!


9時を過ぎた頃、満席に達したマルシュは走り出す。

3ヶ国目 キルギスタン前編 ~地球散歩~

モンゴル ウランバートル空港11:05発。
洗濯物がまだ乾いてないタクシーは呼ばないとない空港行きの市街バスはない。そんなこんなで慌てて出発するとたいてい失敗することをなぜ知ってて繰り返してしまうのだろうか。洗濯バサミと、薄手のパーカーを入れる袋を置いてきてしまった。結局空港方面の市街バスを市民の助けをもとに発見し無事飛行機には間に合ったのだが、自我の奥底に根強く育ったこの"結局なんとかなっちゃうんだろう精神"は治したほうがいいのか否か。

 

否!ていうか治そうとしても永久に治らないね

 

中国領空およそ1万メートル(てきとう)をゆくトルコ航空機内で、はじめてPassengersって映画観た。泣いた。隣の人にばれないように。おもしろい映画です観てない方ぜひ。

 

 


りんご1ヶ値切っても100ソムすんの?高ぇなぁ〜でも今食べたいからいっか。購入。
→結果5ヶで100ソム(≒160円)だった。ここキルギスタンの首都ビシュケクのバザールでの買い物はハプニングの連続だ。なんせロシア語とキルギス語しか皆話さない。

 f:id:tepapepe:20170630202537j:image

キルギスの第一印象はあまり良くない。空港のタクシードライバーに余計なエネルギーを消費したからだ。

到着ゲートを出た途端に来日したハリウッドスターばりの人気者になる。どのオッサンも自分のタクシーに乗せようと必死だ。ATMで現地通貨を引き出したあと、ひとりのあんちゃんと交渉を開始する。

 

自分「マップのここの住所に行きたいんだけどいくらよ」
あんちゃん「800ソムだ」
自分「500しか出せないね」
あんちゃん「700でいいよ」
自分「他当たるわ」(歩き出す)
あんちゃん「わかった500で連れてってやる」
自分「500な、オーケー」
他ドライバー「まて、おれは400だ」
自分「こっちにするわ」
あんちゃん「300!」
自分「絶対だな、300ね」
他ドライバー「200で行こう!」自分(無視)

 

しかしこの後走行中に、1000だと言い出し、さらに自分のボスに100払う用事があると言って軽く遠回りされる。ちょっと怒鳴ってみた。Hey!今passengerが乗ってんだぞっつって。結局500ソム(≒800円)で決着。この距離の相場が600~700らしいからまぁ良しとするけど、、こんなのこれから腐るほどあるんだろうなぁ。受けて立とう!かかってこいや!


他の旅人のブログを覗いてみると、どうやらこの街はタイやインド同様「沈没」の危険があるらしい。沈没とは今まで旅して周ってきたのに居心地が良すぎるのか安宿にずっと居続けること。たしかにバスとか買い物とか物価は安いしメシはうまいし治安もいい。なんでも、有名な日本人宿があってそこに日本人が集い、一緒にキャンキャンするんだとか。絶対楽しいよね。

 

でもこちとらここキルギスでものすごく立派な家に滞在している。姉ちゃんの昔からの友だち、すみれさんがキルギスに住みながら働いていてそこにお邪魔させてもらってるのだ。タダで!いろいろメシも作ってくれるし情報もくれるしなんたる待遇!ありがたやありがたや。

 

ロシア語を勉強してるとのことで、ロシア人講師のナアナ?先生が予告なく食材を持ってきて急遽ボルシチ作りに挑戦したり。ロシア滞在中に口にしたロシアっぽいものといったらウォッカくらいだけだったから残念に思ってたのでなんたる強運。うまし。まるでスコールのような超陽気な先生の無料ロシア語&料理レッスン。巡り合わせおもろー

f:id:tepapepe:20170630203037j:image

すみれさんはキルギス羊毛フェルトで作られた100%ハンドメイドスリッパに関するプロジェクトに携わり世に広めるべく仕事している。着いたその日にすみれさんの仕事仲間マイコさんとその彼氏シャウハット(愛称 ショーマ; キルギス人)がすみれさん宅で晩メシを食らうとのことで、そこに誘われて顔を合わせた。なにを隠そうこのショーマが若干27歳にしてそのプロジェクトで実際にスリッパを作る会社を束ねるザ・ボスというから驚き。英語絶賛勉強中の茶目っ気たっぷりマンとすぐ打ち解けた。

f:id:tepapepe:20170630204623j:image

バザールで買い物するショーマ

 

そして流れるように200キロちかく離れたイシククル湖という雄大な湖のそばにある、自宅兼工場のあるタムチという彼の故郷の村にすぐお邪魔することが決定した。ショーマと2人で彼の車で。僕の予定はいつも斜め上から突然降ってくる。

 

国際免許を持ってるのにも関わらずすみれさん宅に置いてきたので、キルギスで晴れて無免許運転デビューを飾った。

f:id:tepapepe:20170630203422j:image

左ハンドル右車線は7年前ぐらいにハワイで乗った時ぶり。警察だスピードダウン!とショーマ。ヤツらを出し抜いた車内でスピードを再び上げながらハイタッチするおバカ加減が楽しかった。

 

村の生活に入り込み、同じものを食べ、実際のスリッパ作りを体験した旅人はそう多くはいないだろうと思う。老若男女様々な人が仕事や家事を分担していた。女性陣がメシを用意したりスリッパの型を作ったり。男性陣が得た羊毛を精製したり、できあがった土台のスリッパをひたすら洗ったり。仕事と生活が折り重なっててまるでひとつの大きな家族のよう。普段見慣れぬ言葉の通じない他所者にみんな優しくしてくれた、ダニエル、エーラ、パーシャ、ミライダ、えーと他の皆さんありがとう!

ゴシゴシ洗うことでどんどん繊維同士が結びついて頑丈になりサイズが縮んでいくのだがこの作業が本当に大変。手間暇かけて愛情ギャンギャンかけてひとつひとつ作られてできるスリッパは今や日本だけでなくヨーロッパやアメリカなどに輸出してるそう。すごいじゃんショーマ!やるじゃんショーマ!

f:id:tepapepe:20170630204818j:image 

 

そんなショーマとイシククル湖でボートに乗って水に飛び込んだ。
肉とビールの美味い店に行った。
彼の親戚の家に行って伝統料理を食べた。
山を流れる川の上流で釣りをした。
いろんなところに連れてってくれた体験させてくれた。
1時間に1回はおそらく仕事の電話がかかってくる彼に、「忙しいのに色々してくれて悪いねぇ。大丈夫なのかい?」と聞くと彼はこう答えた。

 

 

「大丈夫だ。なぜなら俺はボスだからな!」

(拙い英語で)

 

かっけぇショーマ!

f:id:tepapepe:20170630204937j:image

f:id:tepapepe:20170630204952j:image

 

そんな彼はスリッパ洗ってる時、湖飛び込んでる時、山で1匹も釣れなかった時、しきりに「interesting?interesting?」と聞いてきた。きっと退屈させてないか心配だったのだろう。んなわけないじゃんショーマ!キルギスでの最大の思い出になってるよ!茶目っ気たっぷりのショーマは思いやりも兼ね備えた本当にナイスガイだ。
うちの両親も喜んで使ってますキルギススリッパ。興味ある人は連絡してくれればなんかこういい具合につなげられると思いますのでぜひ。

 f:id:tepapepe:20170630205427j:image

 

ショーマの村タムチからの戻りはヒッチハイクを決行。といってもここでは割とメジャーな交通手段らしい。お金も交渉して払うかんじ。あれ、世界共通のヒッチハイクってどうなんだろ。タダが普通だと思ってたけど場所によるのかな。
なんとか捕まえて乗り込むも途中じゃり道走行中突如ストップ。車体下のタンクからガソリンがててててててんっと垂れてる。
「ここまでだ!」
おいまじかよ!ビシュケクへ早く着かないと。10時にウズベキスタン大使館行かなきゃいけないのに。

 

 

ダッシュしてなんとかタクシーを拾いウズベキスタン大使館に到着、したはいいものの実は必要な書類が1枚抜けていることにすでに気付いていた。まぁその場で書いたりしてなんとかなるだろうと思いつつこりゃ出直しだなと薄々、いや脳みその80%を占める割合で感じていた。そういう予感は大抵的中する。


さてどうするか。


ウズベキスタンにはVISAがないと入れない。抜けている書類はPCで情報を入力しプリントアウトする必要がある。看板も言葉もさっぱりわからないこの街でそれは旅人ビギナーの自分にとって至難の業だった。

 

……………………‼︎

 

大きなホテルに行けばPC借りたり手助けしてくれたり英語が伝わるのではないか。

ホテルで働いていた経験が少なからず生きたにちがいない。その思惑は見事に功を奏し、書類を揃えることができた。本当ありがとうゴールデンなんとかホテル。アゼルバイジャンVISAの書類も揃えた。

 

アゼルバイジャン?おそらくキリンチャレンジカップでしか聞いたことがないような印象だろう。考えに考え抜いた挙句、行く予定は『今も』ないアゼルバイジャンのVISAを取ることにしたのだ。理由はいつか触れたいと思う。べつにご覧の皆さんの興味がなくても書こうと思う。

 

 

じつはヒマな今日この頃。

 

キルギスにはウズベクやアゼルのVISA申請のために1週間以上居座ることになるのだが、時間を持て余しているのである。来て早々にショーマと、キルギス来たら行くべきイシククル湖や貴重なフェルト体験をさせてもらったので、最大の盛り上がりが終わってしまった感があるのだ。

 

ここでゲストハウスなんかに泊まっていたらひとり旅ならではの旅人同士の交流があるだろうが、それがない。タダで超快適な部屋に泊めさせてもらっておまえ何言ってんだと、それはおっしゃる通りなのだが、色んな種類の滞在方法がこの世にはあって、それぞれにメリットデメリットがその人それぞれにあるんだなぁと感じる。もちろんすみれさんは仕事をしてるのだから忙しいし、なんでもかんでも頼っては忍びないしそれではつまらない。

 

さて、キルギスを退屈と思わないように、何か新しい事に飛び込んでみよう。
なんせこんなにも緑が多くてのびのびとした国なのだから。

 f:id:tepapepe:20170630213139j:image

f:id:tepapepe:20170630213204j:image

 

 

 

朝玄関を開けエレベーターが止まってたので階段を下りる。バッグをゴソゴソする。ゴッガッガチャ。gopro5落ちる。電源入れてみる。液晶がバグってる。

 


一瞬にして顔が青ざめる。

 

 

おいまじかよほんとに?壊れたん?3カ国目にしてもう壊れたん?うそでしょどうしよう買わなきゃいけないのかなぁキルギスでgopro売ってんのかなぁあっ直せるかなどうなんだろキルギスにしばらく滞在するっていうのはこういうことなの?えーちょっとほんとにまじかようそでしょーーーーーー

 

放心状態になりながらバッテリーと本体を子猫を撫でるかのように愛くるしく掌に収めること10分。赤信号の間際に、もう一度電源を入れてみる。

 

 

あれ、すべて元に戻ってる……どこもなにも壊れてない。

 

 

電子機器もさ、愛情注げば直ったりするんだね。
うおーーーーーーーーーーーーよかった‼︎‼︎‼︎

 f:id:tepapepe:20170630213223j:image

そん時のリアルな安堵の表情

 

 

その勢いで威勢良くウズベク大使館の2度目の訪問。ピンポーン!とインターホンを押す。
「あなたは明日の10時でしょ。今日は無理よ。」

 

は?

そんなの知ってるよ確かに昨日電話した時そう聞いたよでも今日行けばもしかしてやってくれんじゃねぇかと思ったんだよ今日してくれたら明日はアゼルのほうに行けて都合いいんだよ

 

まったく大使館をナメすぎである。

2ヶ国目 モンゴル~地球散歩~

モンゴルでははじめてカウチサーフィンなるものを活用してみた。メリットデメリットあるみたいだけど宿泊費がかかんないなんて使ってみない手はないぜー


ついたその日に次の日から8日間ゴビ砂漠ツアーをしてるグループに3日間限定で途中参加することを決断。息つく暇なくツアー参加が決まったのでツアー後の次の目的地を慌てて探す。長距離バスを駆使して安上がりな手段でどっか行くか、どうするか。安上がりで行くとなると中国の左側、ウイグル自治区を目指すことになるけど、長時間のバスがめんどくさくなってきたのでウランバートルからキルギスの首都ビシュケクまで直行便でふっ飛ぶことにした。

人ってっていうか自分って次の目的地が決まると途端に元気が湧いてくるんだなーって思う、千葉から新潟の佐渡島までチャリ旅した時も同じだったなー、その晩の宿を予約した途端に最後の活力が湧いてきたっけ。

 

バスに乗り込むこと10時間、夜中2時、心配に反してバス到着場所にツアードライバーが迎えに来てくれた。早速モンゴル特有の遊牧民ハウス、ゲルで寝る。翌朝、ブルガリア人のガルガナさん、ドイツ人のヨナス、ベロニカとあと一人(名前なんだっけ)と顔を合わす。


結論から言うと3日間ゴビツアーは5日間に延び、キルギス便の直前までモンゴルを味わうことになった。追加料金を払ってツアーを延ばしたわけではない。

 

予定していたはずのバス→そんなんないよ。翌日遠くの街に行けばあるから連れてくよ→あれ、なかったわ。

 

ということである。ツアーガイドの24歳の子は不誠実で正直好きになれなかった。一番不憫なのは2日間バスのためだけの凸凹の道の長距離移動を強いられた他のメンバー達。

本来の予定から誰から見ても大幅に狂っているのだがガイドちゃんから謝りも説明もなく。ゆーて途中からいきなり3日間途中参加してくるジャパニーズ野郎がいなければそんなことも起きなかったんだけれども。

f:id:tepapepe:20170626000637j:image

でも彼らはとてもとても優しくて愉快で理解ある人たちだった。彼らはリンゴをくれた。チョコをくれた。ビールをくれた。ウォッカをくれた。モンゴル伝統乳製品ナントカを吐きそうになりながら残さず無理して食って腹壊した時に薬もくれた。なにより一緒に色んなアクシデントを楽しめる人たちだった。

 

モンゴルの大自然を彼らと十二分に味わった。草原に行き、ラクダに乗り、砂丘を登り、馬に乗り、モンゴル料理を食べ、流れ星を見てゲルキャンプに泊まる。

f:id:tepapepe:20170626000509j:image

f:id:tepapepe:20170626000516j:image

f:id:tepapepe:20170626000507j:image

f:id:tepapepe:20170626000517j:image

f:id:tepapepe:20170626000914j:image

予想以上にモンゴル満喫した感を抱えウランバートルへ戻る。

 

 

正直、3度目のバスがまたなかったらヒッチハイクしてみたかったからバスが最後の最後で見つかってちょっと残念なのはここだけの話。彼らは8日間の予定なので残りの数日も楽しんでほしい反面、少しは寂しがってくれてたらいいな。ほんと皆さんに感謝!

 

まーでもアレだね、ヤギ牛ラクダ馬たくさんいてエキサイティングだったけど当たり前だけどそこらじゅううんこだらけだね。もはや気にしないけどね。

 

ウランバートルのゲストハウスに戻ったらやることたくさんだー
洗濯でしょ充電でしょ写真整理でしょキルギス情報収集にキルギスの次の国のVISA情報もいるし宿も抑えないと。5日間Wi-Fiなし生活してたから連絡とれないで迷惑かけてる人がいるなぁ。 まーいっか!(この日記は他の人が読んでおもしろいのだろうか甚だ疑問である)
もいっこやること忘れてた。シャワー浴びたい。なんせこのツアー中1回も浴びてないのだから。

 

長距離長時間移動中にたまに古いiPodnanoで曲聴くんだけどロシアではなんでかYUKIがめちゃくちゃマッチした。今現在のモンゴルではシャッフル1発目からケツメイシ「未来」でたぶんどこで聴いてもケツメ最強説。まーただ単に好きなだけなんだけどね。


そういえば5日ゲストハウスに放置してる荷物は無事かなどうかな
右ハンドルで走ってる日本車が多いんだなーと思いながらそんなこと考える。

1ヶ国目 ロシア~地球散歩~

バイカル湖周辺を歩いていると、突然茂みの奥から呼び止められ、そこには汚ったない机、汚ったないグラス、誰もが不安がるトマトとキュウリ、ウォッカ、そしてオッサンオバハンジジイ。

 

ウォッカでもグイッとやってまぁオレの歌を聴いていけ。

 

言葉は一切通じないけどすでに酔っぱらってるオッサンはそうやって歌いだす。こんなとこでどうしようもねぇなほんとバカだなー好きだわー

f:id:tepapepe:20170625164744j:image

 

前の日にイルクーツクを散歩してた時はロンリーだし皆さんロシア語オンリーだし顔は汗でオイリーだから孤独感感じてた。

f:id:tepapepe:20170626002035j:image

きいろとしろいろ

 

旅の序盤はちょっと辛めかなーとか思った。でもバイカル湖ではちがくって、仕事で来てたロシア人デニさん、3年すでに旅してる韓国人のキョウくんなどなど、やっぱこうしていろいろ出会っていくんだねー。

f:id:tepapepe:20170625222419j:image

f:id:tepapepe:20170625222428j:image

f:id:tepapepe:20170625164745j:image

 

ひとり旅だからこそ、ひとりの時間も誰かとの時間も味わうのだ。でもプーチンには会えなかった。うんこでもしてたのかな。


宿をチェックアウトして駅に向かうトラムを間違えて、わざわざ自分も降りて別のやつに一緒に走って案内してくれたおねーちゃんにも感謝!つくづくいろんな人に助けられるなぁ〜

 

さーて水でも飲むか。ブシューッ‼︎ ぐあ。やっちまった。炭酸水やがな。何も考えず買っちまった。19歳の時のヨーロッパ旅を思い出す。シェイクしまくればただの水になるなんてことは全くないその時の教訓を生かし、黙って流し込む。

 

なんでもうすぐ22時ちかくになるのに陽が落ちてないの?なんなのロシアって。オレの時計が狂ってんのか?そんな列車内で究極にネガティブ思考に陥る。

f:id:tepapepe:20170625222534j:image

いい年してオレは何をしているんだろういつも誰かに助けてもらってばかり自分一人じゃなにもできないじゃないか親どんだけ心配させてるの兄貴と仲悪くなったのはオレのせいなんじゃないのホテルに6年セブに2ヶ月いてなんでまだ英語できてないの世界一周すればいいと思ってる行くだけでいいと思ってる働くことを考えるべきだよなのに何も準備してないそりゃあみんな凄いねって言うよこんなお調子者なんだから他人と比較する必要ないってそりゃそうなんだけどちゃんと考えるところは考えないといけないじゃんかねひとりでいると不安の波が押し寄せるオレは強い人間ではないこの旅時間とお金どっちが大事なの常に人に流されるのってどうなのすぐ運命手繰り寄せたと思い込むのってどうなのオレ足細いないつのまに貧弱になったの旅中にロクにメシ食えずにガリガリになってシワ増えてシミ増えてホクロ増えて髪薄くなって帰ってきたころにはみすぼらしくなって誰も顔合わせてくれなくなるんじゃないかこっちが逆に会うの辛くて避けちゃうかもねそんなの…やだな

 

 

そんな迷想をしていたら列車はウランウデに到着。夜中のロシアの田舎町をひとり歩く。少しだけビビりながら。だってガタイのいい酔ったにーちゃんに突然言い寄られたらどうすりゃいいの。でもなんとか到着、はいいもののゲストハウスのおっちゃんにウランバートルまでのバスについて聞こうと思ったのにあんま英語わからないって。笑顔サイコーかよじいちゃん。そんな中ロシア人カップルが親切にいろいろ教えてくれた。そんなアンって子をこの度ナンバーワンロシアンガールに認定。

 f:id:tepapepe:20170626002133j:image

翌朝、教えてくれたところにバス停なんてそんなもんどこにもなかったけど(アンこんにゃろ)バスを強引に停めて乗車。GPSを照らし合わせながら走ること5分、あらぬ方向に曲がりやがったので慌てて下車。20ルーブルのところ17ルーブルしかコインがなかったが行け行けと放り出された。
バスターミナルにはバイカル湖で出会ったキョウくーん!イルクーツクからウランバートル直行列車ではなくこの安いルートを教えてくれたのが彼。すでに3年世界を旅してる彼に序盤で出会えてほんとにラッキーだ。2カ国目のモンゴルは彼と踏み入れた。

f:id:tepapepe:20170625222906j:image

f:id:tepapepe:20170625222909j:image