てぶろぐ ~地球散歩~

6年間のホテルマン人生の先に https://www.instagram.com/tepapepe

38ヶ国目 インド後編~地球散歩~

電車運はいいらしい

ほとんど全部時間通りに出発する

 

 

 

 

 

ここアグラではムスリムの人たちがよく目につくようになった。これまでの経験上ムスリムの人たちは総じていい人ばかり。トゥクトゥクムスリムのおっちゃんとはうまが合いすぎてせっかく値切ったのに少しチップを上乗せしてしまった。

 

 

 

 


バラナシじゃなくても牛はふつうに闊歩してるし火葬するし沐浴するんだなぁ

 

 

 

 

 

 

 

 


少し靄がかった日の出前のタージマハルはさすがの佇まいでかっこよかった。しかしたったひとりのためにここまでの墓を建てるなんてピラミッドといい昔の人は故人を盛大に葬りすぎである。と、当時の人々の思いに馳せるというわけでもなく、風俗がどうだのおっぱいがどうだのそんな下世話な話を宿がかぶったゆうき君と延々しながら白く大きい建物を眺めてた。

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タージマハルの目の前の細い路地では年に1回?のお祭りだなんだっつって、爆音音楽クラクションラッパ太鼓ブブゼラ大きい音出したもん勝ちのただただやかましい催しが人々の関心半々ぐらいの勢いで行われ……あー思い出しただけでもうるせぇ

 

 

 

 

 

 

その後ニューデリー寝台列車で移動

背中や腰付近に痛みを感じる

固いベッドで寝過ぎたのかなちょっと疲れがたまってきたのかな

 

 

 


15キロのバックパックと気だるい疲労感を全身で抱えながら、ゴミゴミした通りを右往左往して宿を探す。全然丁度いい安宿が見つからずもここでいいかと妥協した部屋に入るなりベッドに突っ伏すこと2時間

 

 

 


目が覚める

視界の先に小さい茶色い虫が見える

 

 

 


……これアレか

刺されたら死ぬほど痒いと噂の南京虫、ベッドバグてやつか

 

 

 


よく目を凝らすと5,6匹はいた

こんなとこで寝てたまるか

いやもう2時間も寝ちゃったんだけども

 

 

 

 

宿泊キャンセルを要求するも半額しか返金されず、他の部屋にも虫がいたら全額返金の賭けに出るも、短時間じゃ見つけられず。250ルピー(≒380円)を失い別の宿に駆け込んだ。

 

 

 

 

 


頭痛もはじまり、関節痛、筋肉痛、たまに寒気、たまに熱っぽさのローテーションでぐるぐるぐるぐる

 


こりゃ風邪だな

 


寝すぎると起きたら足元フラフラになるでも寝とく以外やれることない横になるのも身体痛い、、くそ

 


2日間安静にしてた

居合わせたそーちゃんにロキソニンもらったりしたけど回復せず(ロキソニンありがとう)

 

 

 

 

 

 

 

 


病院行きを決意

はじめて熱を測り驚きの39度

 

 

 

 


血液検査のち発覚

 

 

 

 

 

 

 

 

 


診断結果  デング熱

 

 

 

 

 

んなわけあるかい

 

 

 

 

 

 

まじか

 

 

 

 


インドの蚊に屈する

薬を飲み点滴を2日打つだけで、ほとんど頭痛も関節痛もひいたが、血小板の数値が1.5以上なきゃいけないのに0.8→0.6と下がってしまっていた。でもほぼほぼ症状は無くなったしじきに数値は回復するだろうとの事。

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幸いにも南京虫の死ぬほど痒いらしい症状が一切出なかった。噛まれなかったのかはて。

 

 

 

 

コルカタやバラナシとちがってなんか人がウザったい。強引に腕掴んでくる。でもデング熱って言うとたいてい薬飲んだか?とか薬局あそこにあるぞ、とか心配してくれるから根はいい奴らだきっと。

 

 

 

 

 


何もしなかったニューデリーを離れて、ジャイプールという町へ。朝4時、カウチを通してラッキーというインド人と落ち合う。普段はトゥクトゥクドライバーをしているということもあり、トゥクトゥクでお寺などに無償で案内してくれたけど、それよりも面白かったのが彼の家で近所の人を集めてホームパーティーがありそこにお邪魔したこと。パーティーっつってもただカレーソースみたいのを大量に作ってもてなして食ったらみんなすぐ帰るフランクな感じなんだけどね。これが辛いのなんの

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ラッキーの自宅には泊まれないとのことなので友人のホステルとやらに無料で泊めさせてくれてた夜12時ごろ、鼻血の感覚で目が覚める。

 

 

 


上を向く

血が喉を流れていく

 


結構な勢いで。全然止まる気配がない

 

 


ティッシュを鼻に詰める

秒で真っ赤に染まる

 

 

 


バスルームに駆け込む

ポタポタポタポタ

あっという間に洗面台が真っ赤っか

 

 

 

 

鼻をしばらくグッと抑える

離す

バシャっと流れ落ちる

 

 

 


1時間が過ぎた

一向に止まる気配がない

 

 

 

 

 

この辺で気付く

……血が固まらない

 

 

 

 

 

 

ははぁ

いま血小板の数値が低いから血が固まらんのか

 

 

 


即効性がある事を祈って、血小板の数値を高める錠剤を飲みひたすら流れ続ける鼻血と格闘する

 

 

 

 

 

 

 

 


いつのまにか4時間経った

少しも改善せず

どのくらい血を流し続けてるのだろう

 

 


これ、ヤバイかも

 

 

 

 

 

 

 

寝てるスタッフを起こして、病院に行きたい旨を告げると、そのスタッフはラッキーを呼んだ。まぁまぁ距離のあるラッキーの家からトゥクトゥクで来てくれて、対応してくれそうな病院を2,3転々とし、ようやく応対してくれる先生を見つけてくれた。応対といっても、50㎝ぐらいある細長いコットンを全部両鼻に詰めまくりガーゼで固定するというもの。詰める作業が痛すぎて悶絶。

 

 

 

 


そっからほぼ2日

鼻が完全に塞がった状態で過ごす

口呼吸は口内を極度に乾燥させ、安眠もできやしない。デングそのものよりもこのハナヂフィーバーまぁキツかった。

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兎にも角にも、早朝から駆けつけてくれて、ヒンドゥー語で全部対応してくれたラッキーには本当に感謝しかない。さすがに何百ルピーか請求されたけど、君がいなければコットンを鼻に詰めまくられるところまで一人で行き着かなかったかもしれない。ありがとう。

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その後、デング熱を完治させたほうがいいのではないかとの事で、別の大きい病院に行ったが対応がクソすぎて帰ってもう次の街に行くことに決めた。

 

 

 

乾き激しい寝台列車にて口内乾燥と闘いながらなんとかやり過ごし、ジャイサルメールという北西の砂漠の街に到着。

 

 

 


宿に着いた時点で40時間経過。平気そうだったから丸2日は付けとくようにと言われたコットンを恐る恐る鼻から抜く。

 

 


全部抜いた瞬間血がツーっと垂れてきた時は絶望したけど、すぐ血が固まってきた手ごたえ(鼻ごたえ?)を感じたぶん完治。ふぅ

 

 

 

 

 


その街では砂漠を行くラクダツアーが定番だけど、なんで来たんだっていうぐらい興味が湧かず。砂漠の目の前の村までバスで行き、自分で砂丘を登り、テントを張って一晩過ごしてみたけど、特に感動はなかった。ここも、モロッコのサハラのようにまぁまぁツーリスティックな砂漠と化しており、砂丘の上で座ってた時にビールを売りに来るオッサンが現れた時はさすがに笑った。(買った)

 

 

 

 

 

 


その後、ムンバイを経てゴアまで2日かけて一気に南下。予想外のいい雰囲気のビーチで、リラックスムード突入。

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味に深みありまくるおっさん軍団と宴会スタート

 

 

 

 

 

 


北インドとは確かに色々違う

 

 

 


気軽にカレーを差し出してくれる屋台が減っちゃった。しかもドロッとしてなくてシャバシャバ系が多く、パクチーが入ってきた。

 


チャイ屋も減ったし料金も倍になっとる(10ルピー≒16円)ジンジャーが強くなっとる

 

 

 


驚いたのが食堂のメニューに牛肉使った料理もあるし豚肉使った料理もあったこと。なんならヒンドゥーのインド人は牛は神格化して食べないけどバッファローは食うからね、彼ら。もはやほぼ一緒やろそいつら。極め付けは牛に重そうな台車を引かせてたのを何回か見たこと。神ちゃうんかい

 

 

 

 

 

 

 

ゴアでもカウチ

チョートゥと名乗る彼はとてもユーモラスでファンキーなとっても面白いやつ。マナリという北インドの街で半年レストランで働き、マナリが寒くなりゴアの雨季が終わることにゴアに移ってきて半年間仕事せずひたすらビーチでのんびり。半年後また働く、というライフスタイル。そんなインド人もいるんだなぁと。自分が関わった中だけでも、インド人の収入格差は本当にピンキリだと実感。でも今でも根付くカースト制も、都市の一部や内陸の田舎などにまだ強く残るぐらいで、昔ほど大半の人々は意識してないらしい。と、チョートゥから聞いた

 

 

 

 


そんな彼と、彼のルームメイト2人、落ち着きのあるアヌゥーとヤク中のティンコ(実名)の3人の家に転がり込み、カレー食べて海行って酒飲んで葉っぱ吸ってを繰り返す3日間

浅瀬で貝100個以上拾って貝カレー食べたりもした

 

 


ゴアにはなんでかロシア人とイスラエル人がかなり多く、5,000~20,000ルピーなんかでロシア女をインド男がよく買うんだと

 

 

 

<お知らせ>
優しい性格と面白い人柄のチョートゥ(32)には以前日本人の彼女と結局疎遠になっちゃった過去があり、結婚するなら絶対日本人‼︎と声を張り上げてます。伴侶にはもれなく3ヘクタールの畑をプレゼントをお約束。もし売れば大金が手に入るそう。温泉地マナリとビーチリゾートゴアを行き来する自由なインドライフを送るも良し。日本に連れてきて一緒にインド料理屋オープンやってくも良し。一度チョートゥに会いに行くための日本からの航空券代は出してくれるそうです。興味のある方はぜひご連絡を☺︎笑 (写真右2)

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そんな彼らと別れ、助言通りにゴアの主要駅に9時に着いたら、次の目的地までの1時間おきの電車なんて無く、1日朝7時の1本のみと言われ。あいつらー最後にやりおったなー‼︎と思いながら1日でトータル9台のローカルバスを乗り継ぎ乗り継ぎ、どうにか内陸の岩の街ハンピに到着したのは22時。

 

 

 

 

着いた翌日

三十路の記念日を迎えた

 

 


誰かに祝ってもらいたかった前年のヨルダンでの誕生日とは逆に、今年の節目は1人で染み染み色々考えたり考えなかったりして過ごそうかなと。

 

 

 

 


岩に囲まれてぼんやり夕日見て

こんな誕生日も悪くない

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チョートゥ達に、誕生日一緒に過ごそう!ヤギ一頭買うんだ! と言われて超悩んだけど今回は前々から決めてたから岩の上で過ごすことにした。インドのみに限った事じゃないけど、誕生日は当事者が仲間を募ってお金を出して料理を作って仲間をもてなすらしい。日本と逆だね

 

 

 

英語でのお祝いメッセージが増えたのも嬉しい

 

 

 

捨てね 夢 明日向けて打て
三十路街道 ハイドー 今日も快調!

 

 

 

 

 

 

 

ハンピはこれまでのインドで一番居心地がよく、名残惜しかったかも。相変わらず要所要所で牛糞臭いけど人が粘っこくないしみんなよく笑う。お茶目。

 

1週間ぐらいいて、特にバイク借りて遺跡を周るわけでもなく、いつもの屋台で朝食べていつもの面々とぐだぐだしゃべり、岩登って夕日見たあといつものメシを食って寝る。そんな毎日。

 


宿のマーサとサロメ

ジキジキ大好き商店じじい

Tシャツ屋のキャットとそのお父さん

ウォーターフォールあんちゃん

バナナばばあ

口ひげバス会社員

ゴビライスのおっさん

屋台のじっちゃん

チャイばばあ

みんなと別れが惜しかったなー

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隣町まで釣り糸と針を調達し、おっさん達の助言通りチャパティ(ナンみたいなやつ)の粉と水とバナナをこねてエサ作って川で釣りを試みたり。本当センスないな1匹も釣れんし。

 


子ども達に襲撃され釣りやりたそうだからやらせてあげた。5,6人いた中のおそらく一番年上のリーダー格の子が、何も釣れなくてエサも使い切って針も壊してから最後、「釣ろうと代わりにトライしたから20ルピー」って言ってきたのを見て、こいつ順調に成長しとるなぁ。と染み染み感じ微笑ましかった

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女の人のサリーはどこでもカラフルでキレーだし

where are you from?の質問にジャパンて言うの飽きたからパキスタンてブラックジョークで答えると大抵笑うし(インド×パキスタン仲悪い)

生きててお互い人に迷惑かけるの当たり前精神だからか"ありがとう"と"ごめん"を言わないし

知らないと応えるのは美徳に反する(?)からなのかわからなくてもテキトーに何かしら言っとけ精神だし

 

濃ゆーい人たちを相手に

インドかなり面白かったな

 

 

 

最後にバンガロールて都市でバカうまラッシー3杯飲んでインドおしまい。美咲ちゃん最後お世話になりましたありがとー

 


あ、マナリは言ってみたかったな

 

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さらばインド!