53ヶ国目 グアテマラ~地球散歩~
夜21時ごろ、早めに寝袋に入る
みんな寝るからそうしたものの、まだ全然眠くない
これまでの野宿は2,000円のペラッペラのテントに寝袋なしで凌いできたから、しっかりしたテントと寝袋だとこんなにも温かいのかと衝撃を受ける
ドゴォォーン!!
寝付けずも目を閉じていた22時ごろ
これまでも遠目に聞こえていた爆発音がより激しく、それも頻繁に聞こえてきた
明らかに活動が活発になってる
爆発の破片がこっちのテントまで降ってくるんじゃないか、そう思えてしまうほど
他の人は反応なく変わらずスヤスヤしてる
ひとりでめちゃくちゃドキドキしてた
今テントから飛び出したらどうなってるんだろう
さっきまでかかってた曇が晴れてるだろうか
でも今から起きたら朝辛すぎるなぁ
せめて1時まで我慢するかなぁ
気持ちを抑えてなんとか1,2時間寝たあと、
深夜1時ごろコソっとみんな雑魚寝してる大きなテントを抜け出した
途端、
うおあ……!!
なんてこった
日中は雲がかってたり見えてもほぼ煙りだけだったフエゴ火山の噴火
空はすっかり澄み渡って
山の麓の町の灯り
二回ほど流れた満天の星空
漆黒のかっこいい山のシルエットのてっぺんから吹き出る真っ赤なマグマ
写真じゃ全然伝わらん
しぶとく生きてた種火に木をくべて
薪がパチパチ燃える音
ドゴォォーンと噴火する音
パキパキと山肌を流れ下るマグマが木々を飲み込む音
騒がしい人も何もいない
自分一人だけの贅沢な時間
もうね、何時間でも見てられた!
久々に言わせてもらいます
地球感じた!
3時ごろに一緒に来たりっきーを起こしてあげて
3時半から準備をはじめ、俺らがいるアカテナンゴ火山の最後の山頂アタック
それはそれは綺麗なサンライズ
明るくなるにつれて活火山の活動も収まり気味になり、今まで見たことあるような山の景色に戻っていった
グアテマラの火山かぁ
結構ノーマークだったけど中米で暫定1位のハイライトになりそう
下山後は登山で仲良くなったブラジル人コンビタミー&ブルーナと
眠すぎてもはや気持ち悪いカラダを無理やり起こして
飲んでウノして宿併設のジャグジー入って楽しかった
登山後に酒に風呂なんてたまらんぜ
ブラジル人と会う度に思うんだけどめちゃめちゃいいヤツらでウマが合うって
会う度に意地でも行けばよかったなぁって思う
1年前はビザに振り回され
来月は帰国間近にしてビザ不要になるっていう
くっ!
りっきーは世界遺産の街アンティグアの日本人宿で会った子
格安のスペイン語留学で有名な場所
実態はどんなもんなんだろうと
今後カンクン方面に行くヤツ探しも含め
久々に日本人宿に行ってみたら
オフシーズンで留学者全然
その場にいたゆういちろうさんとりっきーと
メシ作って街歩いて
久々のこうゆうの
バーモントカレーやべぇし、日本の醤油風味やべぇ
中米のマンゴーとかアボガドもやべぇ(クリーミー)
コーヒーもなんかうめぇ(なんとなく)
市場にはカイマンの肉やイグアナも
アルマジロも焼かれてた
試食してみたけど、んー、チキンぽい
特殊動物系はほぼチキンに寄り
虫系はほぼエビに寄る説
あると思います
食堂のキッチンの風景
おじいちゃんはひたすらテレビ見てる(もはや居間)
よくわかんないけどうまかった
チキンバス乗ってる時
宿の場所地図で確認してる時
屋台のおばちゃん
登山ガイド
最初から最後まで優しい人が一際多かった印象あるなー
アティトラン湖へ移動
よーさんゆかりさん素敵ほのぼのカップルと少しのんびりしてコーヒー堪能して
どうやら近距離のチキンバスと長距離の観光客用のシャトルバス(ミニバン)しかグアテマラないっぽい
じゃあ現地の人は国内旅行で遠出する時とかどうするのって色んな人に聞いたら「行かない」って
うそぉん
でも幹線道路でさえあちこち未舗装だしあながち本当なのかもしれない
極力地元の人と同じ足で周りたいけど致し方なし
2,500円のシャトルバスに高ぇ高ぇ言いながらセムックチャンペイへ
(あれ喉が痛い)
ふしぎな形。キレーなー
ドクターフィッシュ付き天然プールで遊んで
浸水してる洞窟をロウソク灯しながら進んでいくってやつもやって
アドベンチャー要素盛り盛りで結構よかった
ブラジル&コスタリカのおじさんカップル(婚約済み)とアメリカ女と日本男、濃いめのブレンド
愛の形なんぞ千差万別でございます
(あれクシャミと咳が)
「行かずに死ねるか」という本の著者、石田ゆうすけさんて人が7年半かけてチャリで世界一周をして
昔読んだことがあるんだけど
ここグアテマラのティカル遺跡での描写がまぁ印象に残ってて、神秘的で、心打たれてて、それを読んで感動した。だから絶対行こうと思ってた
アンコールワットは驚くほど感動も何もなくて
あー事前に歴史的背景をやっぱ抑えないとそりゃダメだよなー
ってなったからマヤ文明、ティオティワカンとの関わり、キッチリ予習して向かった
(お、喉治った)
遺跡はジャングルの中
トゥカンや野鳥たち、キツツキ、ハナグマ、サル、いろいろいるのを探しながら歩いてたら突如遺跡が現れた
結論から言うと
全然感動しなかった
石田さんが行ったのは何年も前、整備具合もきっとちがう、キャンプして何日も朝日を拝んだって描写があった気がするけど、まぁまぁ高めの入場料を毎日払ったとは思えないし、時期、天候、混雑具合もちがうし、何よりチャリで辿り着いた達成感がある。こっちにはない。それ以前に赤の他人
見えた景色はまるで違ったにちがいない
そもそもわかった
歴史を知ってるどうこうじゃない、自分は遺跡にはまるっきり興味がないんだ
ヘコんだわけじゃないけど、気付いたというか
そりゃそうなんだけど
行ったからって他人の体験とまるっきり同じのを味わえるわけがないんだなぁ
だからこそこの世界一周が終わってから、また読み直してみたい。新しく共感できること、改めて驚くこと、きっとたくさんあると思う。
このブログを一冊の本にまとめたら
いったいどんな本になるんだろう
世界一周がレアじゃなくなった昨今で
「行かずに死ねるか」を読んで俺が影響を受けたように、誰かにそうすることができるのかなぁ