45ヶ国目 台湾~地球散歩~
久々だな会いに行くぜ台湾一周スペシャル
shot❶ クマ
香港から台中に上陸。
空港まで迎えに来てくれ、初っ端から優しさを爆発させてくるクマの車に乗り込み、彼のホームタウンである苗栗市へ。
すごーく似てた。じじばばが住んでる佐賀に。街並みとか、田園風景とか、急な坂を上ったら家がある感じとか、なんだか九州の田舎を思い出した。みんな元気かなーー
学生の頃、集団でケンカする時にヘルメットで相手に殴りかかった、なんていう逸話をもつチンピラの素質をもつ彼とは裏腹に、お母さんは会った瞬間から絶対優しいって確信できたし、お姉ちゃんはのほほんとしてるし、お父さんは無口で少し強面だけど晩メシ御馳走になった時に「フェイチャンハオツー」って言ったら「うまいか!そうか!」って感じでニコッてしてくれたし
もうひとりの妹はオーストラリアにいて会えなかったけど
あぁ、素敵家族
晩メシめっちゃうまいし
いつも以上におかず、種類も量も作ってくれて家庭の味を体験できて
最高
驚いたのが、キッチンにでっかい中華鍋
さすが中華圏だねどの家庭にもあんだろうね
バイクで苗栗市のちょっとした見どころに色々連れてってくれたけど、まーーなんもないなんもない。のどかな風景がただただ広がるだけ。そんなのも佐賀の田舎くさくて、落ち着く。
ご当地のお菓子やお茶、ヌードルとか食べさせてくれて。全部おいしいのね
や、臭豆腐はくせえしまずいわ
台湾人でさえ嫌いな人は多いらしい(クマも嫌い)
2日目の夜は彼の幼なじみ、アソンと3人で飲んだんだけど会って間もないのに台湾ウォッカをわざわざ買ってプレゼントしてくれて
スラムダンクの"世界が終わるまでは"を3人で熱唱してたらふく飲んでギャーギャー騒いで
次の日俺とクマは2日酔い、アソンは仕事を休むっていう
みんなで飲む酒もこちらにお金を出させず
クマも事あるごとに奢ってくれてガソリン代すら受け取らず
なんなのこのタイワニーズ達‼︎
絶対いつか日本来いや
そのへんで焼き餃子売ってるしなんなの台湾
極楽かよ
台南で1泊挟む
宿のおいちゃんはチェックインと同時にリンゴやら切ってくれて、熱心に観光情報をしかも自作の巨大マップで
肉丼にワンタンスープ、きな粉餅に今川焼
ナイトマーケットでは他の国では見なかった催し物がたくさん
レトロなゲームに夢中な人たち
こっちではアーチェリー
こっちでは牡蠣クレーンゲーム
タイマンシンプル麻雀で勝てば大きなぬいぐるみ
そして時折漂う臭豆腐 くせぇって
日本にも年中全国各地でこういう屋台マーケットあればいいのに。クソ高い肉フェスとかそういうのは要らんからさ
アジアの他の国に負けずとも劣らない朝市の活気は、背の低い台湾おばちゃん達が威勢良く買い物してるせい
shot❷ エリック
会ったその日はカラオケへ
そんなに歌うの好きだったのね
エリックも自分の町に来てくれたからここでのお金は俺に任せてくれスタンス。なんてこった
次の日から台南から台東サイドを通って台北までのチャリ旅がはじまった。エリックの提案で
大きいチャリ旅に不要な荷物は先に台北にクロネコヤマトで送り、毎日シャカシャカ6日間漕ぎ続けた。
気持ちの転機は早くも2日目に訪れる
ほとんど最南端のホワイトサンドビーチから、台東に一気に抜けるこの日は、台湾の東西をまたぐ山脈を越えないといけない
これがまぁまぁしんどくて
朝から夜までひたすら漕いだ
走ってる時に色んな迷いが頭をぐるぐる
軽いノリと勢いではじまった台湾半周チャリ旅
走る事自体を楽しみたいエリック
毎日一日中走る日程
道中もそうだけどできれば色んなところに寄り道したい俺
圧倒的に違う2人の体力から生じるスピードの差
元々基本1人を好み、自分が俺を待たせることに少しストレスを感じてたエリック
やっぱせっかく会ったんだし2人で行きたいんだけどもももも
山道なんて思いっきり別々
2人スクラム組んでフォローし合ってくんだよとか
いや、お互いそれぞれのペースで走るべきだとか
まーようするにチャリ旅に対するスタンスがちがったんだ
何も事前に作戦会議せずスタートしちゃったから戸惑ってしまったというわけ
------と、ここまで読んだらなんか散々だったようにみえるけど
結果楽しかった
3日目以降、できるだけ2人でいるけど全部が全部一緒じゃなくてOK、合わせる時もあるしお互いのペースを守る時もOKってスタンスに切り替えた
2日目でやっぱやめるわって言わんでよかった
山道のように孤立する時は、俺の台湾旅はこれでええんかな、とか思うことあったけどそこを過ぎてまた2人で走ると面白くて
台湾で一番したい事は友だちに会いたいってことだったから
エリックはワガママな頑固野郎だけど変わらずクレイジーでいい奴で
時々そのご当地メニューとか色々説明してくれて食わしてくれて
このフルーツうまかったな
なんとも言えない初めての味と食感
お互い悪口言い合いながら冗談言い合いながら
漕いで食って漕いで飲んで食って漕いで
食って浴びて洗って毎日のようにダブルベットで寝るっていう
そういうんじゃないぞ
朝はエリックのほうが大抵早くて
オーストラリアでの生活の時もまず起きてダイニング行ってすでにメシ食ってるエリックに「よっ」ってやるのが日課だったな
途中、下り坂でタイヤぶっ壊れたライダーズを助けたりライダー同士の交流もおもしろくて
本当に日本のような景色に心が和んだ
エリックは今後地元でコーヒーショップ立ち上げるんだって。カナダワーホリも申請中なんだって。
まぁまぁ闇も抱えてるけどやりたいことをチャレンジしてるおっさんを応援するよ。ガンバレ!そしてめちゃめちゃありがとう!日本来やがれ!
shot❸ ジェリー
エリックとのチャリ旅を終えた後、台北を飛ばして今度は新竹市でジェリーと合流。クマの苗栗市ともまぁまぁ近いから、これでほぼ台湾を1周した事になる。
ジェリーも、クマとエリックと同じオーストラリア生活時代に出会った友達。いい奴加減は相変わらず。
山際のマーケット通りの一角にうんこ博物館。台南にもうんこ焼きなんてのも見たけど、台湾ギャグ⁇
海鮮市場の脇で休憩してると、仕事を終えた漁師が刺身で酒盛りを始めたかと思いきや、いきなり山で狩ったイノシシを解体しだすまさかの猟師違い。
週一でのバスケの集まりに飛び入り参加。
なんでバスケってあんなゴール入らんのやろ
ご当地マーケットや海鮮市場、海沿いまでサイクリングにバスケの集まり、グルメポイントまでいろんな所に連れてってくれた。
ジェリーの兄貴もご両親もペットのヨウヨウも近所の人もみんな温かい人たちばかりで
チャイニーズニューイヤーはどの家庭も大抵親戚一同に会する、年に一番大きい家族行事。もちろんジェリー家もそうなので、さすがにその前には台北に戻ろうと思ってた。でもあまりにも快く招いてくれたから、ありがたくお邪魔させてもらうことにした。
初めて体験する中国の旧正月文化
ご先祖様にお祈りした後、たくさんのお母さん方が作った次々に運ばれる料理を、みんなで食べる。
シニア側のテーブルにお呼ばれする
ウィスキーがストレートで運ばれる
数少ない日本語や英語を使って、何度も乾杯をして、精一杯もてなしてくれた。
いい感じに酔いがまわってきた頃合いで、テーブルが片付けられ、メインイベント(?)がはじまった
賭博である
普通の麻雀よりもずっとシンプルで、勝敗がすぐ決するので賭け金の流動がかなり激しい台湾式麻雀。なかでもこれは、この家系伝統的なものらしい。
が、あくまでも楽しむのが目的なんだとか
ルールを少し理解できたとこで、ここでも参加させてもらった
昼の部と夜の部と分けてあるらしく、一旦帰ってシャワーを浴びてもう一度行くというスケジューリング。
またたくさんの料理が昼同様に出てきて、台湾の正月料理を堪能した後は夜通し麻雀やポーカーをするのが常だったみたい。だけど今年は参加人数が少なく、11時には帰路に着いた。
朝までと聞いて相当酔っ払う覚悟だったんだけどね
ジェリーは年に一度だけの親戚の集まりだし、名前が分かんない人もたくさんいたり、年配のおじさん達に気を遣わないといけないし、俺のケアとかもあっただろうし疲れたとこもあっただろうに。別に仲良いわけじゃないけど家族行事だし正月に集まって軽く気まずい~なんてそうゆう距離感やイベント要素も日本人と似てるもんがあるなぁ~と
結局4泊も家に泊めさせてくれて、正月一緒に過ごさせてもらって、だいぶ面白い体験させてもらいました。本当ありがとう
挙げ句の果てにお父さんからお年玉までもらうなんてもう…
ジェリー、日本で絶対会おう。ワーホリで来る時を楽しみにしてるよ
shot❹ ルーカス
けど、なんだろうこの無気力感は
これはアレだ、バンコク現象と一緒だたぶん
すでに濃い思い出がいっぱい出来すぎて、この国お腹いっぱいってなっちゃったパターン。
旧正月連休中だからローカル店ほぼ閉まってるし観光客向けのとこは並ばないといけんし他の街より物価高いし
んーーっと思ってたらタイで仲良くなったムエタイやろやろ詐欺のフランス人ルーカスが台湾来るってことで
合流。
俺と別れた後でのプーケットのブンブントークやらそれからの日本でのブンブントークやら
一緒にいたイトコがバイクの飲酒運転で10万警察に取られた話とか
やっぱこいつはアホだ。楽しい
ルーカスがアプリで出会った台湾人が親にお年玉で10,000台湾ドルもらったってんで、おいしいヌードルをご馳走になって
あざす!ごちそうさまでした‼︎
またどっかで会おルーカス
その夜、台湾最後の待ち合わせへ
shot❺ セフィー
セフィーはセブにいた時の友だちだから約2年ぶりの再会。その時の別の日本友だちが台湾旅行ん時にセフィーに会ってたり、こないだセフィーが日本に行った時、また飲み行ってたり、セブでの関係がまだまだ続いてて嬉しい
そんなセフィーが火鍋屋さんを予約しての大盤振る舞い
豚から牛から海老からカニまで全部うますぎて、最高の台湾最後の晩餐
お互いの2年間の話は絶えず、どっかで飲むかーって雰囲気になった時に
セフィーの友だちが麻雀やろうって
行くっきゃない
迎え入れてくれたのはセフィーの友だち、リディアとタイバイ。この台湾人の「友だちの友だちは友だちだろ感」はいったいなんなんだろーか
みんなあったかすぎ
はじまったのはダイスゲーム
サイを4つ振って数の目の組み合わせで一番強かった人が勝つ単純なゲーム
お母さんから娘さんまでみんなでワイワイ
勝っても負けても
めちゃめちゃ楽しかった
タイワニーズカルチャーはこれからだっつって
熱気冷めやまず台湾人の遊び場カラオケKTVへ
歌う
叫ぶ
ウィスキー
踊る
歌う
ウィスキー
吐くほど飲んだのはいつぶりだろーか
翌朝の二日酔いは夜まで及んだ
最後介抱させちゃってごめんなぁ
タイワニーズカルチャー恐るべし
ちょっと楽しすぎたよ
日本また来た時はジャパニーズカルチャーを押し付けてやるから覚悟しろや
こんなに遊ばせてくれたのに1ドルも受け取ってもらえず
台湾滞在18日間300USドルでお釣りが来るなんて思いもよらなかった
みんな、心の底からありがとう!!!
また会う日まで元気でな!!!