41ヶ国目 カンボジア~地球散歩~
カンボジア、最悪の第一印象
バンコクからシェムリアップ行きのバスで、通常の半額以下350バーツ(≠¥1,200)のものを見つけたのが物語のはじまりはじまり。
カンボジアに入るにはビザが必要で、国境でアライバルビザを取るには30$かかる事は知っていた。のだが、バスは国境から少し離れたレストランに停まり、「ここから先はビザがある人しか乗せられない。ここでのビザ申請は45$だ」と告げられる。
もうこの時点で訳がわからない
完全にこれタチのわりぃやつだと確信する
こんな話聞いたこともないしバスオフィスでそんな説明一切聞いていないと抗議しても全く通用せず何なら高圧的な態度をとられ、「じゃあお前はここから自力で行け早く荷物持って行け」と言われる始末
このクソジジイに当然憤りを感じる反面、なんで他の外国人達は「I don’t know…」とか言いながら抵抗なく支払って数分後にはヘラヘラしてんだ⁇ そっちにもイラつく
まるで抗議してる俺だけオカシイ奴みたいじゃんか‼︎
そこからひたすら歩くとかヒッチハイクして行くとか払わない方法考えたけど、かかる時間と別のバスをまた金払って乗らなきゃいけない事とか色々考えて結局万事休す。
45$のビザを手に、"アライバルビザ 30$"と示された国境のオフィスを横目に通過し、カンボジアへ入国した。
アンコールワットのあるシェムリアップに到着、したのは街の中心からかなり離れた僻地。バスに群がるトゥクトゥクドライバー。
バス内でアナウンス
「このトゥクトゥク達は市内中心部までは無料です」
安堵の声が旅行者から漏れる
トゥクトゥクに乗って出発する直前
ドライバー「明日のアンコールワットツアーを組むなら中心部まではタダだ。組まないなら有料だ」
はぁ?
インドネシアの子は同じバスに750バーツ(≠2,600円)バスに払ったとのこと。
カンボジアくそったれ
今までで一番ひどい国境越えだったかもなぁ
でもまぁそれ以降は気持ち穏やかに。そこから6泊したシェムリアップはとても観光地化された街で、クラブやバーのひしめく通りは規模の小さいバンコクのカオサン通りのよう。少し辟易しながらも50セントのドラフトビールは最高。
アンコールワットへはマウンテンバイクを選択。朝4時半から夕方のサンセットまで遺跡群を爆走。自分の足で辿り着いたほうがより一層感動するやろと
驚くほど感動しなかった
元々興味がなかったのと前日のテキーラときっと様々な要素が相まった結果
1ミリも心動かず。
どうしたんせっかくのアンコールワット
どうしたん自分
途中からサイクリングメインと化してた
泊まった宿は、外国人も多いけど日本人も多くて。中でも刺激的だったのが5人組の宮古島アベンジャーズ。輪の中入れてくれてありがとう。一緒にメシ食べてビール飲んでテキーラ飲んで遺跡ツアー行って。
大人数で日本人でギャーギャーする感じが懐かしくて新鮮で楽しかった
そしてりょーたとの再度合流。
ゲイshowに孤児院に日本語学校に激うまメシ屋、最強サンセット。色々ローカルスポットを案内してくれてありがとう!道を歩けば10分おきに知り合いにぶつかる、2年かけて築いた分厚い人間関係を目の当たりにしました。皆さんりょーたは異国の地で頑張ってるよーこれからも応援していこー!!
クメール鍋を食わしてくれた
首都プノンペンでも至れり尽くせりの3日間。日本での知り合い、カンボジア大好き宮本さん。の友達ヌットさんを紹介してもらい、ヌットさん宅に3日間ホームステイ。
日本語堪能で日本大使館で働くスーパーエリートヌットさんは、自転車や山登りが大好き。日中は当然仕事なので、その間は自転車を借りて、プノンペンの街を縦横無尽に走り回った。
カンボジアの悲劇が詰まった、トゥール・スレン虐殺博物館や、キリングフィールド
ボートに乗って何もないのどかな島に少し立ち寄る
募金や支援金で成り立つ日本語学校
最初はうまくお金や人が集まって立ち上げることができたとしても、5年10年20年と継続して支援していくってなかなかハードルが高いことだよなぁとか考えたり。事実、数年経たずして廃校になるなんてことも多いらしい。
ノートで隠しながら何をコソコソ
急に思い立ち、約1年、ほったらかしになってたボーボーの髪の毛とさようなら。人生で一番長かった髪を断ち切り、13年ぶり通算2度目のボーズになる。と思ったけど新宿でのホテルマン時代にも1回やったなぁ。フロントにスーツ姿のボーズが2人並んでお客様を迎えるホテルなんて今後二度とお目にかからないだろう
人工芝のサッカー場で子どもたちがボール蹴ってたから、意気揚々に入り込もうとしたら芝生が日光に照らされて熱すぎて即断念。彼らも同じく裸足なのに一体どういう皮膚してんだ
ヌットさんが仕事から帰ってきてからは、バイクでいろーんな観光客のいないグルメスポットに案内してくれた。
イチ押しのヌードルに入ってたのは豚の血を固めた直方体の物体。レバーに近い見た目だが臭みとかはなく、独特の歯ざわり。タイでも食べたけどアレ豚の血だったのか
アヒルの卵なんてのも。フィリピンのバロットと非常に似てるけど味はぜんぜん違う。バロットは言うなれば茶碗蒸しに似た味なのに対し、カンボジアのそれはコショウに唐辛子とニンニクの辛いタレを混ぜてそれにつけて食べる。ヌットさんは最後にパクチーや切った野菜を上に乗せて、アヒルの目玉と目が合わないようにして食べてた。
他にもカエルの丸揚げ、ビワもどき、梨、そしてお母さんは毎日野菜たっぷりの朝ごはんを出してくれて。どれもおいしくてローカルめし堪能できて楽しかった。タランチュラも。
ヌットさんとたくさん色んな話をして、子どもたちが勉強してる風景を間近で見て感じた、自分もたくさん勉強しないとなぁって。単純。元々勉強が嫌いで苦手でここまできた上に、旅に出てる間、脳が少ーーしずつ縮んでいってる気さえする。
今できることを今やろう
今できないことは、後でやろう
破天荒な次女と、ふわふわしてる三女ともこれからも仲良くね。ヌットさん、どうもありがとうこれからもお互い人生楽しもー!
第一印象さえ最悪だったけど、いろんな人の優しさでいい思い出になりました