27ヶ国目 エチオピア~地球散歩~
アライバルビザはUSドルのみ受け付けなのに手荷物のほうに入れ忘れ、飛行機搭乗前に仲良くなったアメリカンに初っぱなから助けてもらいなんとか入国。ビザはつくづく苦手です
首都アディスアベバ
TOYOTA車と排気ガス、ガソリンやゴミの匂い、あちこちにいる靴磨き屋、至る所で飲まれるコーヒー。最初はビビりながら歩いてたけど徐々に慣れてきて、すると気付く。エチオピア人、かわいい。用もないのによく話しかけられる。
場所を尋ねられたけどわかんなくて、テキトーにあっちだよって言ってるのがバレバレな青年の肩を叩くとニカっと笑い返された。
親切だしみんな気さくでよく笑う、その笑顔がなんだかかわいい、そんな印象。
コーヒー豆みたいな(可愛らしいの意)おばあちゃんの淹れるコーヒーに、砂糖をドバッとかけて飲むのがエチオピア流。
「こいつは予防薬でもあり治療薬でもある代物さ」
そんなマラリア対策に薬局で買った錠剤は5週間分でなんと3ブル(≒12円)。コワイ。
少しダウンタウンの夜に繰り出してみる
ガンガンにクラブミュージックがかかり大麻の勧誘が後を絶たない。
六本木に割と毛が生え揃った感じと想像していただければ結構である。
エジプトダハブダイビングでバディだったしゅんちゃんと合流を果たし、部屋がない彼を一晩部屋に匿う。
翌早朝から乗車率300%のバスでガッタガタの悪路を15時間半、ジンカという街に到着した。
ムルシ族に会うためである。
しゅんちゃんと一緒に、宿で待ち構えていたツアーガイドに提示された金額に「高いねー」と言っている時、日本人8人組グループに出くわす。そしてそこにはダハブから先にエチオピアに入ってた愛ちゃん。いやーなんだろねほんと。満室で、残りの一部屋が高くて、ようやく決めた3つ目の宿で再会を果たす。彼女は彼女で本当は帰国してるはずだったのに、フライトを変更して民族巡りをしていた矢先。旅人同士の偶然の再会は本当おもしろい。
彼らの民族巡り最終日に便乗してかなり安くムルシ族とビックバディ族(?)に会うことができた。
彼らは金に染まっていた。
いや染められたのかもしれない。
「ディス。フォト。ディス。フォト。」
旅行者が村に到着するやいなや、群がってくるのは触れ合うためではない。写真を撮られて5ブル(≒20円)を得るためである。車で悪路を移動中でさえ子供たちがヘンテコな踊りをして興味をひこうとしていた。事実、彼らに会いに行くためには車チャーター代やガイド代、入村料が必要なのだ。
かつては己を示すためだった主張も、もはや観光客のために施されているようだった。
とか複雑な心境なくせしてやっぱり会うだけじゃなくて写真も撮りたかった、から何も言えない。むしろ向こうは収入になるし立派なビジネスなんだろうけど。そう、ビジネスなんだ。今やエチオピアを支える一角になっているんだなぁ、と思うとやっぱり複雑になった。特に一番派手なムルシ族がそうだった。
日本人だけ計10人車1台で巡る1日
逆に新鮮でやっぱ言葉の支障がないってすごい楽。でも偶然の集まってた男女8人。+2人。小さな日本人ならではの社会がそこにはあって、いろいろあって、楽しかった。感謝三昧。
次の街、カイヤファールでもドイツ人ディークと台湾人スティーブンの5日間ツアーに2日間便乗が決まり、おいしいとこだけいただきまくるまさにコバンザメ状態。
いくつかの民族が集まるマーケットのちょうど開催日で、生活の一部を垣間見たり子供たちと追いかけっこしたり。
その後のハマル族の儀式で、衝撃の光景を目の当たりにする。
我先にと男の前で踊ってアピールをし順番を争って喧嘩をし、喜んでムチに打たれる女たち。誰も悲鳴や痛がる素振りすら見せず、何度も踊り打たれる様は勇敢にも見えたけどやはり狂気の沙汰。
ブルジャンプ(牛飛び)で盛り上がるハマル族。
そして夜遅くまで行われたセレモニー。
最高にみんなフレンドリーで、星空の下真っ暗闇の中で踊り、唄い、笑った。
濁った水で作られたビールは最高に不味くて、最高に美味かった。
草っ原の中で寝っ転がるも寒さで起きた深夜2時、同じように寒くて寝られない民族たちと一緒に明け方まで焚き火を囲んだ。彼らは離れた集落から1,2日かけて来ているらしく、寝る場所がないらしい。形姿違くても人類みな寒い時は寒いんだね。
同じ時を過ごし同じものを飲み同じ空の下で一晩明かしただけだけど、まったく違うはずなのにそんなに違わない気がして嬉しかった。
翌日はケニア、南スーダンとエチオピアの国境付近、ダサネチ族のもとへ。
カメラが大好きな無垢な子供たちに癒され、長老に口に含んだコーヒーをぶっかけられ(ご加護を願う意が込められているんだとか)ビジネスライクではない純粋な民族の村にお邪魔できてみんな本当に笑顔がキラキラしてて。
ケニアとエチオピアの国境を跨いだ後は街に戻りディークとスティーブンとガイドのサラモンに別れとお礼を告げ、トラックの荷台に乗りコンソという街へ向かう。
夕陽を拝み、荷台に寝っ転がりながら眺めた星空は、トラックがカーブで方向を変える度に見える方角が代わりまさにプラネタリウムのようで。
このような体験をしながら、ツインルームが基本用意されていないアフリカ宿事情のなか、宿代を浮かすためずっと男2人でダブルルームで寝ています。ご想像にお任せします。
マネートラブルによりしゅんちゃんの費用を立て替えまくり、手持ちの現地通貨ギリギリの状態でひもじい思いをしながらなんとかエチオピア終点まで辿り着き、振り返るエチオピア。
インジェラ(国民食)が不味いとか(実際あんま美味しくなかった)
騙してくる人多いとか
南京虫(ベッドにいるノミ)にさされまくるとか
バス汚い道路デコボコで辛いとか(正解)
色んな前情報あったけど
情報が右往左往するなか僅かしかない手がかりのなか何とか目的地に辿り着き。
偶然を引き寄せ思わぬ出来事に遭遇し。
予想外が重なってはじめて最高の体験ができる感じ。
んーたまらん
すげー楽しかったなんか自分が生き生きしてた。
とやかく言われてるけど、訳わかんない事言う奴、嘘つく奴、そりゃもちろんいろいろ居るけど俺は好き、エチオピアの人と自然。