てぶろぐ ~地球散歩~

6年間のホテルマン人生の先に https://www.instagram.com/tepapepe

26ヶ国目 エジプト~地球散歩~

終わり良ければすべて良し
ならば
終わり悪ければ全部台無し
なのだろか。

 

 


カイロに来て2日目、そんなことを満員の地下鉄の中でふと嘆く。


カイロの地下鉄は終日、女性専用側と男性専用側に分かれてるのね。守ってない人も全然いるけども

 

 

 


俗に言う"ひとつひとつの判断が全て悪い方向にいって何してもうまくいかない日"ってやつ、それでした。

 

 

ダハブってリゾート地からカイロへ夜行バスで向かう途中、一人だけ検問で引きずり降ろされ。

 

 

 

 

 

 

 

 

やーダハブね。しかし良いとこ。ダハブ。

 


泳いで良し
潜って良し
食って良し
飲んで良し
泊まって良し
恋して良し

 

何しても良しなこの紅海沿いの街にイスラエルからやってきて過ごした8日間。

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ほぼ毎日海行ってダラダラして旨いもん食って酒飲んで。エジプト感皆無。

 

 

 

海の中の世界のゾクゾク感はやっぱり最高。深く潜れば潜るほど、地球感じた。

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そして異様に多かった日本人。


大学生がたくさんいたなぁ

みんな休学したりしながら一周したり放浪したり。自分の時はヨーロッパ1ヶ月が限度だったなぁ休学して旅立つなんて思いもつかなかった。思いついてもいろんな意味でできなかったと思うけど。今やネットで資金を募るなんてこともできちゃうし世界が身近になってると感じております。みんな博識で個性的で頼もしくておじさんは感心しちゃったよ。

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と同時に、将来仕事やめないと放浪なんてできないから学生の時にしときたいって思ってここに来てる彼らに自分はどう映ってるのだろうと、考えなくていいことを考えてしまう時間も。

 

 

 


セブに2ヶ月いた時も日本人めっちゃいてみんな仲良くなって海行って飲みすぎて

 

それに近しい感じ。懐かしかった。

 

 

 

 

何日でも居れるダハブだからこそ出発のタイミングは人それぞれ。一緒にここまで辿りついた愛ちゃんなべちゃんともお別れ。

 

 

 

 

 

そして自分の出発の時に事は起きた。


自分を置いて出発してしまうバスを横目に口論する気力が一気に萎んでいく。


いくら叫んでも喚いてももうバスには乗れない。

 

 


近くの空港に行かなければいけないと。原因はエジプトビザにスタンプが押されてないため。無駄にタクシー代を払いまだ最終カイロ行きのバスに間に合うと意気込むも、旅行会社の招聘レターがないとスタンプを押せないと言われ。空港泊のちレターを書いてもらうためと支払わざるを得ない50$。

 

 

 

なにレターって
絶対そんなんやってるの自分だけでしょ
いったい何がどうしてそうなってしまったのか
自分に落ち度がある分ゲンナリ感は2倍

 

 

 

 


カウチで泊まったカイロにあるエジプト人ファティーンのお宅。

 

 

鍵を持たずしてオートロックの玄関を閉めたのち、キャッシュカードを家に忘れた事に気づく。残金150ポンド(≒1,000円)で彼女が帰宅するまでやり過ごさなきゃいけないのに、何を血迷ったか初っぱな博物館の入場料で120ポンド使う。その後ピラミッドへ近寄ろうと試みるも中途半端に挫折。客引きの言い値が安いと思ったメシが「そんな事言ってないメニューを見ろ」と言われ25ポンド使い。文字通りほぼ無一文なのに、隅田川花火大会ばりに人で溢れたマ商店街をひたすら歩いた時、俺はいったい何やってんだと心底思った。

 

 

 

ダハブ出て1人になった途端に1人じゃ何もできない感が相まって沈んだ。

 

 

 


そんな踏んだり蹴ったりの2日間を経て

 

 

 

 


お金と鍵を持つことの安心感に満ち溢れながら、意気揚々とピラミッドリベンジをしようとしてる最中にある親子に話しかけられる。

 

モハンマドはアラビア語イスラム教を子供達に教えている教師で、この日は娘ムハマンを社会見学に連れてきたとのこと。

 

「出会う人みんな家族なのさ。だから誰にでも優しくするんだ。そうすることで死んだら天国に行けるし次の人生でまた幸せになれるんだ、そういう教えの中暮らしてるのさ」

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そんな感じのことを言いながら、モハンマドは朝めし代とバス代を出してくれた。そしてメインエントランスとは別の場所に誘導し、強引に馬に乗せ、馬付きピラミッド周遊を持ちかけてきた。

 

 

 

馬引きとグルなんだね。非常に残念だよモハンマド。

 

 

 

自分の宗教の素晴らしさを引き合いにだして信頼させてってやり方が根っからの性悪人よりタチ悪いよ。ムハマンちゃんがかわいそうだよ。

 

怒りや失望ではなかったのは最初から半信半疑だったから。


モハンマドと惜別の別れをしてからも、あの手この手でラクダやガイドを勧めてくる彼らの工夫だったり駆け引きを、乗るか乗らないかギリギリのラインで眺めるのは逆に面白かった。

 

 


ピラミッドの感想を文字に起こすと、ペトラ遺跡の時とほぼ同じ。

ただただ、「すげーな」って。昔の人の行動、謎すぎ。ただなんだろう、ベタかもしれないけどすごく神秘的な雰囲気というかパワーを感じた。あ、あとツタンカーメンも(ついで)あ、スフィンクス忘れてた。あいつはなんか、老いたな、って感じ(やけくそ)

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エジプト考古学博物館もそうだったけど、子供の数がハンパない。そして頭に巻いたアラビアチックなストールも一役買ってるのか、ひとたび記念撮影に応じると次から次にやってきて一躍人気者。撮影大会になる。アジア人が珍しい地域に突入してることを再確認。

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リゾートの ダハブとぐちゃぐちゃのカイロ、この2ヶ所しか行ってないけどエジプト、街も人もおもしろいと去ってから思えてよかった。