6ヶ国目 トルクメニスタン~地球散歩~

川畑ワールドサテライト


「次のニュースです。
夜21時ごろ路上で無謀にも野宿をしようとしていた一人の日本人男性が無事保護されました。彼はやや胃腸に痛みを抱えていたものの命に別状はなかったとのことです。」

 

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7/28 15時 ウズベキスタン側の国境に到着。ウズベク国境〜トルクメ国境の間で野宿を覚悟しつつ、何時に閉鎖されるか不透明な事も計算に入れた狙い通りの到着時間だ。
行く先に立ち塞がる兵士全員にパスポートの提示を求められる。いつ「おまえのトルクメVISAは明日(7/29)じゃないか。これじゃあ出国させんぞ」と言われてもおかしくない。

 

 

 

おかしくない。


おかしくない。


スタンプ ポンッ「グッドラック」

 

 

 

いとも容易く出国ができてしまった。第一関門突破。
そして送迎バン(1ドル)に乗りトルクメ国境へ向かう。向かいながら車窓から野宿ポイントをリサーチしておく。なるほど、これは過酷な夜になりそうだ。グッドラックという一声はそういうことだな。ありがとよ。

 

行く先に立ち塞がる兵士全員にパスポートの提示を求められる。いつ「おまえのトルクメVISAは明日じゃないか。これじゃあ入国させんぞ」と言われてもおかしくない。
具体的な旅程を聞かれる。
どこに行くんだ?タクシーか?どこに泊まるんだ?そのあとは?
今日からか?
絶体絶命の質問にハッキリと「そうだ今日からだ」と答える。
いつ入国拒否されてもおかしくない。

 

 

 

 

おかしくない。


おかしくない。


スタンプ ポンッ「ウェルカム」

 

 

 

 

というわけであっさり入国できてしまったー!
中央アジア北朝鮮と言われる異質な独裁国家。各国の人が口を揃えるVISA取得めんどくさ度S鬼門中の鬼門。会った旅人もウズベクのあらゆる宿の人も誰もが予想だにしなかった、29日INとあるVISAのページに28日付けのスタンプが押されるという結末。この計り知れないいったいなんなんだ感。わけわからなくておもしろすぎ。

 

 

 

 


じゃあ早速行こうじゃないか、中央アジアを周ることに決めた最大の目的地、"ダルヴァザ"へ。

 

 

乗り合いタクシーを捕まえ走ること2時間。ドライバーが途中で行き先と全く関係ない村に寄り道し、村人と話すをひたすら繰り返す。トルクメン語か何か知らんがなにしてんだ早く行けよと業を煮やし、一度タクシーを捨て降りる。歩き出してたら同じタクシーが追いかけてきて、わかったから乗れよと言わんばかり。もう一回乗って少し走るとメイン道路へ入るT字路が封鎖されていた。いろんな車が為す術なく停車していた。ドライバーは村人に抜け道とかを聞いてまわってたのだろうか。

 

 

 

ふざけんじゃねぇ俺は今日ダルヴァザへ行くんじゃい!
よく観察するとメイン道路のほうは車が少ーし走っていた。幸い警官らしき人影はない。再びタクシーを捨て、徒歩で封鎖ポイントを突破して前へ進む。時刻は18時。天候は晴れ。目的地までおよそ170キロ。20キロの荷物を背負ったサバイバルヒッチハイクゲームが始まった。


根拠のない自信。
なぜか導き出された勝算。
キレイな夕日。

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合計3台の車に途中まで乗せてもらうも120キロ近く残し時刻は21時。
まぁ元々野宿する予定だったしぃ、と諦めかけたその時救世主タアナ君TOYOTAに乗って音楽ギャンギャンで現る。カンタンなメシを提供してくれて、寝床を探してくれつつ見つからないから最終的に自宅に招いてくれた最強に優しいマン。

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ここでバスを待てばいいと、翌日そこまで送ってくれた。

 

 

そこに居合わせた少し英語話せるおばちゃんとバスをひたすら待って、乗車2時間後ようやくダルヴァザに到着。

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見てくれよりまず酷暑対策

 

おばちゃん曰く祝日で3連休中らしく、それで道路が封鎖されたりしてるらしい。困ったら私に電話しなさいと電話番号をくれた。もしくは逆ナンだったのかな。

 

 

ダルヴァザは街でもなんでもなく、ただっぴろい荒野。1本だけ通ってる道路沿いのチャイハナ(茶屋)に腰と荷物を下ろした。そこを切り盛りしてる家族とだらだら過ごしながら夕暮れ時まで待ち、1時間半かけてひたすら東へコンパスを手元に歩く。

 

 

砂漠のようでもあり、歩きづらく日差しもまだ強く想像以上にしんどい。
途中でもはや直接舐めたキルギスで買ったハチミツにすごい助けられた。甘いもの大事。

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そして夜を待つ。

 

 

 

 

 


人間がちょっと引っ搔いちゃったばっかりに膿がでちゃって炎症起こしちゃった言わば地球のニキビ。

 

 

 

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通称「地獄の門

 

40年燃え続ける圧倒的地球。

焚きつける熱風は鬼の吐息の如し。
燃えたぎる様相は怒れる悪魔の如し。
閻魔大王は門を抜けた奥深くにいるのだろう、会えなかったけど、圧巻でした。
本当に来てよかった。来れてよかった。

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地獄の底に突き落としたいヤツがいる!!そんな方はぜひご一報ください。行き方を教えます。ニキビに効く軟膏やら何やらを持ってる人も、ぜひ塗ってあげに行ったってください。

 

 

そこでまたもやミキと出くわす。ピー助さんというツアーで来てた方にも会う。ミキとはウズベクで何回か偶然会った子でこんなとこでも会うとは会うとは。同じ目的地でもどんな自分と違うストーリーを経て来たかを聞くのはおもしろいね。

 

 

十分堪能したのち24時ごろからチャイハナへと今度は西へ歩き出す。コンパスは暗くて見えないから星を見ながら。北斗七星とあの大きい星のあいだへ!みたいな。GPSはたまにバグるし星のほうがアテになるしなにより星を頼りになんてステキやん?3回も流れ星見れるほどの大自然に囲まれて足取りは軽く。きっと疲労を忘れてた。

 

 

 


首都アシュガバードは白の大理石の建物尽くしでギネスに認定されているほどの、独裁国家ならではの特異な姿らしいのだが見向きもせず、ボランティアをしているという2人の英語堪能な学生に助けられ(ありがとう)夜行列車に乗ること12時間。港町へ行きそしていつ乗せてくれるかわからない貨物船に12時間待ち、出国手続きを経てカスピ海横断に意味不明の38時間。

 


4日間シャワーなし5日間Wi-Fiなし。一気に駆け抜けたトルクメニスタン。この旅の中央アジア編が幕を閉じる。