1ヶ国目 ロシア~地球散歩~
バイカル湖周辺を歩いていると、突然茂みの奥から呼び止められ、そこには汚ったない机、汚ったないグラス、誰もが不安がるトマトとキュウリ、ウォッカ、そしてオッサンオバハンジジイ。
ウォッカでもグイッとやってまぁオレの歌を聴いていけ。
言葉は一切通じないけどすでに酔っぱらってるオッサンはそうやって歌いだす。こんなとこでどうしようもねぇなほんとバカだなー好きだわー
前の日にイルクーツクを散歩してた時はロンリーだし皆さんロシア語オンリーだし顔は汗でオイリーだから孤独感感じてた。
きいろとしろいろ
旅の序盤はちょっと辛めかなーとか思った。でもバイカル湖ではちがくって、仕事で来てたロシア人デニさん、3年すでに旅してる韓国人のキョウくんなどなど、やっぱこうしていろいろ出会っていくんだねー。
ひとり旅だからこそ、ひとりの時間も誰かとの時間も味わうのだ。でもプーチンには会えなかった。うんこでもしてたのかな。
宿をチェックアウトして駅に向かうトラムを間違えて、わざわざ自分も降りて別のやつに一緒に走って案内してくれたおねーちゃんにも感謝!つくづくいろんな人に助けられるなぁ〜
さーて水でも飲むか。ブシューッ‼︎ ぐあ。やっちまった。炭酸水やがな。何も考えず買っちまった。19歳の時のヨーロッパ旅を思い出す。シェイクしまくればただの水になるなんてことは全くないその時の教訓を生かし、黙って流し込む。
なんでもうすぐ22時ちかくになるのに陽が落ちてないの?なんなのロシアって。オレの時計が狂ってんのか?そんな列車内で究極にネガティブ思考に陥る。
いい年してオレは何をしているんだろういつも誰かに助けてもらってばかり自分一人じゃなにもできないじゃないか親どんだけ心配させてるの兄貴と仲悪くなったのはオレのせいなんじゃないのホテルに6年セブに2ヶ月いてなんでまだ英語できてないの世界一周すればいいと思ってる行くだけでいいと思ってる働くことを考えるべきだよなのに何も準備してないそりゃあみんな凄いねって言うよこんなお調子者なんだから他人と比較する必要ないってそりゃそうなんだけどちゃんと考えるところは考えないといけないじゃんかねひとりでいると不安の波が押し寄せるオレは強い人間ではないこの旅時間とお金どっちが大事なの常に人に流されるのってどうなのすぐ運命手繰り寄せたと思い込むのってどうなのオレ足細いないつのまに貧弱になったの旅中にロクにメシ食えずにガリガリになってシワ増えてシミ増えてホクロ増えて髪薄くなって帰ってきたころにはみすぼらしくなって誰も顔合わせてくれなくなるんじゃないかこっちが逆に会うの辛くて避けちゃうかもねそんなの…やだな
そんな迷想をしていたら列車はウランウデに到着。夜中のロシアの田舎町をひとり歩く。少しだけビビりながら。だってガタイのいい酔ったにーちゃんに突然言い寄られたらどうすりゃいいの。でもなんとか到着、はいいもののゲストハウスのおっちゃんにウランバートルまでのバスについて聞こうと思ったのにあんま英語わからないって。笑顔サイコーかよじいちゃん。そんな中ロシア人カップルが親切にいろいろ教えてくれた。そんなアンって子をこの度ナンバーワンロシアンガールに認定。
翌朝、教えてくれたところにバス停なんてそんなもんどこにもなかったけど(アンこんにゃろ)バスを強引に停めて乗車。GPSを照らし合わせながら走ること5分、あらぬ方向に曲がりやがったので慌てて下車。20ルーブルのところ17ルーブルしかコインがなかったが行け行けと放り出された。
バスターミナルにはバイカル湖で出会ったキョウくーん!イルクーツクからウランバートル直行列車ではなくこの安いルートを教えてくれたのが彼。すでに3年世界を旅してる彼に序盤で出会えてほんとにラッキーだ。2カ国目のモンゴルは彼と踏み入れた。